63歳にして、ほぼ商業アスリートの身体に
映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』で28年ぶりにシリーズ復帰を果たし、63歳とは思えないバキバキに引き締まったボディが話題となっている、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトン。劇中でロケットランチャーなどの重火器を無反動でぶっ放す姿にびっくりした人も多いのでは。
そんなリンダのトレーニングのコーチは、なんと女子テニス界の大スターであるセリーナ・ウィリアムズ選手のトレーニングを監修している有名トレーナー、マッキー・シルストーン。
彼のもとでトレーニングを続けたリンダは、肉体改造に入れ込みすぎて、“お尻が無くなる”というハプニングに見舞われるほどだったという。
そんなマッキーは、米Deadlineにリンダの筋トレ&食事メニューを完全公開。1年間続けて体がほとんど商業アスリートのようになったというその驚くべきメニューを事細かに紹介してくれた。
ちなみに、リンダは鬼のようなトレーニングを6週続け1週休み、また6週続け1週休む、というスケジュールで12ヵ月間こなしたそう。起きて、トレーニングし、食事してまたトレーニング、そして寝るところまで、すべての時間をコントロールされていたというのだから驚き。その厳しさは、コーチのマッキーが「これを実践しようと考えている人は、まず医師に相談してくれ」とコメントするほど。
基本トレーニング
・ジムボールを使って上半身と下半身を交互に鍛える運動
・かかとでボールをはさんだ状態でクランチ
・うつぶせになり、肘とつま先で身体を支える「フロントブリッジ」のプランク
・ボールを30センチ持ち上げて行う上半身のクランチ
・壁を背にしてひざの裏にボールをはさみ足で支えながら屈伸
・特殊部隊やボクサーなどが使う特注のメディシンボールでチェストパス&オーバーヘッドスロー&チェストプッシュ
・トレーニングチューブを使った運動
・ベンチマシンでのチェストプレス、インクラインチェストプレス、デクラインチェストプレス
・弓と矢を使った運動
・深めのスクワット
など、主に体幹を鍛えることに焦点を当てた運動メニュー。このほかにも、さまざまなトレーニングを組み合わせて、一日中運動していたそう。とくに、重いメディシンボールを使った訓練は重点的に行ない、マシンガンの急速な発射に耐えられる身体づくりをしたという。なんとボールのせいで部屋の壁が壊れてしまったというエピソードも。
もちろんこの他にも、サーキットトレーニングやケーブルウエイト装置を使った運動も行なっている。
食事プラン
朝食(このメニューのうち1つ)
・卵の白身を乗せたサラダ&アボカドオムレツ&新鮮なベリー類
・卵&サラダ&七面鳥の胸肉
・スクランブルエッグとサラダ
・ベリー類を乗せた無脂肪/低脂肪ギリシャヨーグルト
・オートミール&全粒粉のパン/エゼキエルブレッド&新鮮なフルーツ
昼食・夕食(このメニューのうち1つ)
・たっぷりのグリーンサラダ(オリーブオイルとビネガーのドレッシング)&赤身肉
・赤身肉(オリーブオイルを使って焼く/蒸す/煮るなど)と焼いた野菜、1/2カップの玄米やキヌア、サツマイモ
食事するときの注意点
※1食ごとのたんぱく質量=約180ml
※でんぷん質の野菜はいくら食べてもOK
※バターは使用せずオリーブオイルで代用
※健康的な脂肪(アボカド、オリーブオイル、ナッツ)を摂る
※毎週脂肪の多い魚(サーモンやマグロ)を摂る
これを続けたリンダの体脂肪率は、20代女性の平均よりも少ない15%になったという。ちなみに20代女性の平均的な体脂肪率は21~27%だと言われているので、これは驚くべき数値。
かなり厳しい食事制限と運動メニューだけれど、医師の指導の下行なわれているので、一度も体調を崩すことなく実践したという。(フロントロウ編集部)
※記事内に誤りがあったため、修正いたしました。