イギリスで公開されたばかりの映画『Blue Story(原題)』が放映されていた映画館に、多くのギャングが「なた」を持って押しかける事件が発生した。(フロントロウ編集部)

イギリスが舞台のギャング映画『Blue Story』

 イギリス中部の街バーミンガムで、多くの子供連れ家族も集まるショッピングモール内に、「なた」を持ったギャングが押し寄せるという事件が発生した。

 ショッピングモールStar Cityには、イギリス大手映画館であるVueが入っている。当時映画館では、敵対するギャングに所属する2人の青年を主人公とした映画『Blue Story(ブルー・ストーリー)』が11月22日の金曜日より放映されており、今作がバーミンガムを拠点とするギャングたちを扇動したと見られる。

画像: イギリスが舞台のギャング映画『Blue Story』

 バーミンガム警察によると、通報を受けたのは土曜日の午後5時35分頃。警察官が現場に到着した時には、100人以上からなるギャンググループを発見。多くのメンバーは、なた等の武器を手に持っており、警察と衝突した。

 少なくとも7人の警察官が負傷したが、深刻なケガではないと発表されている。また、10代の少年1人と少女2人、そして男が1人逮捕された。

 当時映画館では、前日に公開されたばかりのディズニー映画『アナと雪の女王2』も上映されていたため、現場には多くの子供連れがいたと見られている。

 この事件を受けて、Vueはずべての映画館で『Blue Story』の放映禁止を発表。Vueの決定には賛同も上がる一方で、『Blue Story』を監督したラッパーのラップマン(Rapman)はツイッター上でこうコメントした。

「先日、バーミンガムのスターシティで起こった暴力的な事件に巻き込まれた方々に、心からの愛を送ります。小さなグループが、すべての人へ向けられたものを壊してしまうのは、非常に残念なことです。『Blue Story』は、暴力ではなく、愛を描いた作品です。今年は、『ジョーカー』が公開された際にも事件が起こりました。(事件が起こってしまうことは)いつでも残念なことです。しかし、その批判は個人に向けられるものであって、映画そのものに向けられることはないと願いたいと思います」

 Vue以外の大手映画館は、事件や映画の放映に関してコメントしていない。(フロントロウ編集部)

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