「ペット・セメタリー」(動物墓地)が舞台の恐怖物語
『ペット・セメタリー』は、映画『IT』シリーズや『ドクター・スリープ』などの原作者、スティーヴン・キングが1983年に執筆した作品。当時、あまりにも恐ろしすぎて出版をしばらく見送ったというほどの逸話を持つ。そんな作品が、映画『セーラ 少女の目覚め』などの監督、ケビン・コルシュによって映像化。
【あらすじ】
家族と田舎に引っ越した医師ルイス(ジェイソン・クラーク)。新居の裏には謎めいた動物の墓地“ペット・セメタリー”があった。ある日、飼い猫が事故にあうと、墓地を越えた奥深くの森で猫を埋葬する。しかし次の日、凶暴に豹変した猫が姿を現わした。その地は、先住民が語り継ぐ秘密の森だったのだ。そして迎えた娘エリー(ジェテ・ローレンス)の誕生日、彼女は交通事故で帰らぬ人に…。果たしてルイスの取った行動とは――。
予告編は、家族たちと田舎に引っ越してきた少女エリーが、謎めいた動物の墓地“ペット・セメタリー”に踏み入る不穏な場面から幕を開ける。
蘇った娘を受け入れられない母レイチェルの恐怖の表情、エリーの髪をとかすルイス、凶暴化した猫、床を這う変形した肉体、豹変して襲いかかるエリー…と、家族を襲う悲劇を次々に捉え、「時には死の方がいい」というセリフが響くのは、スリル満点。
主演の父親ルイス役には映画『猿の惑星:新世紀』のジェイソン・クラーク、その妻レイチェル役には映画『エイリアン:コヴェナント』のエイミー・サイメッツ、一家の隣人ジャド役には映画『インターステラー』の名優ジョン・リスゴーが名を連ね、そして娘エリー役には新鋭ジェテ・ローレンスが怪演を見せる。
娘を亡くした父親の悲しみを体現したジェイソンは、本作が今まで関わってきた映画の中で最も心をかき乱された1本であると語り「真の恐怖は何かということを教えてくれる」とコメント。
キングによると、かつて暮らしていた家の裏に動物達の墓があったらしく、自身の猫を失った際に「“もしあのペット・セメタリーに埋めた動物達が蘇ったらどうなるんだろう?”と考え始めた」ことが小説執筆のきっかけであったことを語る。
原作者のスティーヴンが米Entertainment Weeklyに、「凄くいいよ!良い作品だと思う」と太鼓判を押すほどの映画『ペット・セメタリー』は、2020年1月17日に日本ロードショー。(フロントロウ編集部)