アイルランド出身のモンスターバンドU2が、13年ぶりの来日公演にて先日アフガニスタンで銃撃されて死亡したペシャワール会の代表である中村哲医師を追悼した。(フロントロウ編集部)

U2と観客が中村医師に哀悼の意を表す

 1987年にリリースされた名盤『ヨシュア・トゥリー』のリリース30周年を記念して2017年から行なっているツアーで、13年ぶりに来日公演を行なったU2。公演初日となった12月4日は、極秘で来日していた俳優のブラッド・ピットや、ドラマ『デスパレートな妻たち』のエヴァ・ロンゴリアの元夫としても知られる元NBA選手のトニー・パーカーがさいたまスーパーアリーナに足を運び話題に。

画像1: U2と観客が中村医師に哀悼の意を表す

 初日からビッグゲストの登場で特別な公演になったけれど、U2の来日公演最終では胸が打たれる演出が。それは、U2が公演中に先日アフガニスタンにて命を落とした中村哲医師を追悼したということ。中村哲医師は、アフガニスタンにて人道支援を行う国際NGOペシャワール会の代表を務めながら、現地のピース・ジャパン・メディカル・サービスで院長を務め、長年アフガニスタンで支援活動を行なってきた人物。しかし、先日、ジャララバードにて何者かに銃撃され73歳で人生の幕を閉じた。

画像2: U2と観客が中村医師に哀悼の意を表す

 そんな中村医師の名前をボノは公演中に何度も呼びステージの上で追悼。会場を訪れたファンにキャンドルのかわりにスマホのライトを灯してとお願いし、キング牧師に捧げた楽曲「プライド」を中村医師に捧げて歌う前には、「素晴らしい男性であり、寛大な素晴らしい人間」と、中村医師のレガシーを称えた。

 このプライドという曲の歌詞には、「彼らはあなたの命を奪ったけれど、あなたの誇りを奪うことは出来ない」というフレーズが登場。中村医師と重なる歌詞に、会場中が心を震わせた。

 U2のフロントマンであるボノは、エイズフリーを目指すチャリティ団体「RED」や、貧困やエイズ撲滅、飢饉を助けるための団体「ONE」の共同創設者になっており、積極的にチャリティ活動を行なっているアーティスト。実際に現地に足を運びその実情をよく知っているだけに、アフガニスタンで支援活動を行なっていた中村医師の死には強い衝撃を受けたのだろう。

 日本のファンが13年間待ち望んでいたU2の来日公演は、両日とも忘れることが出来ない特別な公演となった。(フロントロウ編集部)

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