12月10日は世界人権権デー。それを祝して、人権活動に力を入れているあのU2も称賛する、日本人の女性活動家16名をご紹介。(フロンントロウ編集部)

世界各国の女性活動家を支持するU2

 1948年12月10日に国連総会で世界人権宣言が採択されたことにより、毎年12月10日が世界人権デーに認定された。世界はもちろん、日本にも数多くの人権活動家がおり、日々活動していくなか、先日13年ぶりに来日公演を行なったU2が、コンサート中に日本人の人権活動家として活躍する女性を称えた。

画像: Photo by ROSS STEWART

Photo by ROSS STEWART

 U2はアンコールでウルトラヴァイオレット(ライト・マイ・ウェイ)を演奏。これまでライブで訪れた各都市でウルトラヴァイオレット(ライト・マイ・ウェイ)を演奏しているが、この楽曲では訪れた国で人権問題と闘った女性や第一線で活躍する女性活動家たちが称えられるというパフォーマンスがある。

画像: 海外公演での様子。 twitter.com

海外公演での様子。

twitter.com

 そのHERSTORY(彼女たちの物語)と題された演出は日本でも行なわれ、世界の女性人権家や女性活動家と共に、日本人の女性人権家や女性活動家が大型スクリーン写し出され称えられた。

 U2の公演で称えられたのは、日系二世の公民権運動家である河内山百合、婦人解放運動家として活躍した伊藤野枝、日本人で初めての国連難民高等弁務官になった緒方貞子、故ジョン・レノンの妻で世界平和を訴え続けるオノ・ヨーコ、女性の参政権を求める活動を行ない、女性政治家のパイオニアとなった市川房枝といった、日本女性の人権のために闘った人や、世界的に活動している活動家たち。

画像: 緒方貞子

緒方貞子

画像: オノ・ヨーコ

オノ・ヨーコ

 そのほかにも、#KuTooの発信者である石川優実、日本最古の女性長編作家として知られる紫式部、ファッションデザイナーの川久保玲、女性として世界で初めて世界最高峰エベレストおよび七大陸最高峰への登頂に成功した田部井淳子、レズビアンカップルとして同性婚の訴訟に踏み切った大江千束と小川葉子、巨匠バルテュスの妻で自身も画家として活躍する出田節子、女子柔道のパイオニアである福田敬子、日本を代表する現代アーティストの草間彌生、ゴールドマン・サックス証券副会長のキャシー・松井、ジャーナリストの伊藤詩織といった、世界で活躍する日本の女性がジャンルにとらわれず登場した。

画像: 田部井淳子

田部井淳子

 さらに最後には「人は全員が平等になるまで誰も平等ではない」というメッセージも映し出され、人権問題に向き合っているU2らしいメッセージも。

 U2は13年前に行なったライブでも、世界人権宣言の日本語訳を流しており、そのスタイルは何年経っても変わっておらず、日本でも社会的メッセージを放つ自分たちの信念を貫き通した。

 ちなみにボノは1961年に発足された世界最大の国際人権NGO団体であるアムネスティ・インターナショナルを支持しており、2005年には同団体が贈る最高の人権賞である「良心の大使」賞をU2のメンバーで受賞している。(フロンントロウ編集部)

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