ロイヤルファミリーのエリザベス女王が、95歳で息子チャールズ皇太子にその地位をゆずるのではないかというウワサが広がっている。(フロントロウ編集部)

在位67年を誇る、現在93歳のエリザベス女王

 英国王室のエリザベス女王は、1926年生まれの93歳。1952年に女王の座についたエリザベス女王は今年で在位67年となり、存命する在位中の君主の中で世界最高齢であり、世界第1位の長期在位君主でもある。

 そんなエリザベス女王が、95歳で退位するのではないかというウワサが、ここ数年でまことしやかにささやかれている。

画像1: 在位67年を誇る、現在93歳のエリザベス女王

 ことの発端は、イギリス人ジャーナリストのロバート・ジョブソンによる2018年の著作『Charles at Seventy(原題)』。ロバートはその中で、王室の上級補佐官に聞いた話として、このように述べている。

「もし女王が95歳まで存命であれば、女王はチャールズ皇太子に統治を任せることを考えるでしょう」

画像2: 在位67年を誇る、現在93歳のエリザベス女王

 2018年に注目されたこの「95歳引退説」が今ふたたび注目された理由には、エリザベス女王の第3子であるアンドリュー王子の、ジェフリー・エプスタインとの交流がある。

 ジェフリーは、トレーダーとして財を成した大富豪でありながら、裏では性的搾取を目的とする未成年者の人身取引を行なっていたとして、2008年と2019年に逮捕されている。ジェフリーは、2019年8月に、拘留所内で首をつって死亡しているところが確認された。そしてジェフリーは各国の政界との繋がりが深く、そのなかにはアンドリュー王子も含まれていた。

画像: エリザベス女王の第3子であるアンドリュー王子。

エリザベス女王の第3子であるアンドリュー王子。

 アンドリュー王子はジェフリーと交流があり、また、2001年に当時17歳だった女性と性的関係を持ったという疑惑が生まれている。その後、英BBCの独占インタビューに登場したアンドリュー王子が、性的搾取の疑惑を真っ向から否定したもの、その態度に反省の色が見えなかったため、イギリス国内ではアンドリュー王子および英国王室への非難が巻き起こる事態となっている。

 それを受けて、王子の親であり国家君主のエリザベス女王が95歳で引退するのではないかという予測がふたたび盛り返すこととなった。

 しかし、熱を帯びてきたこのウワサに対して、ついにチャールズ皇太子のスポークスマンが米Peopleの取材でコメントを発表した。

「女王が95歳になった時に、なにか変化が起こる予定は全くありません。どの年齢であってもです」 

 一連の出来事を受けてアンドリュー王子は、個人公務を控えると発表。また、アンドリュー王子とかかわりのあった団体が次々と関係の解消を発表している。(フロントロウ編集部)

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