12月18日は国際移民デー。祖父母がメキシコからの移民であるシンガーのセレーナ・ゴメスが語る「移民問題」とは?(フロントロウ編集部)

移民問題の「実情」を知る

 12月18日は国際移民デー(International Migrants Day)。ご存じの方も多いと思うが、現在、アメリカでは移民問題に対して強硬な姿勢を示すドナルド・トランプ米大統領のもと、昨年から不法侵入をした移民を強制送還したり、施設に収容したりするなどの措置が積極的に進められている。

 日本人にはあまりなじみがない問題かもしれないが、セレブのなかにも本人が移民である、もしくくは家族が移民だったという人が多い。じつは、シンガーや女優だけでなく、プロデューサーとしても活躍するセレーナ・ゴメスもその1人。

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 彼女の家族も、メキシコからアメリカへと渡ってきた移民だった。だからこそ、この問題に人一倍関心を持ち、不法移民の“リアルな現状”にスポットをあてたドキュメンタリー番組も制作するセレーナは、以前、米TIMEに寄稿したエッセイのなかでこんなことを語っていた。

 「私の叔母は、1970年代にトラックの荷台に身を隠して、メキシコからアメリカへの国境を越えました。その後、私の祖父母も国境を越え、のちに私の父がテキサスで誕生しました。そして1992年、私はアメリカ国民として生まれました。私は彼らの勇気と犠牲に本当に感謝しています。アメリカの市民権を得るために、私の家族は40年以上も前から懸命に努力してきました。だからこそ、私は滞在許可証を持たない移民の人たちのことを毎日のように考えています。自分がこの国に生まれたことへの恩は決して忘れません。家族と神の恵みに感謝しています。移民問題に関するニュースの見出しやSNS上の議論を見て、当事者である移民の人たちへの不安を募らせています。私は今この国に恐怖すら感じています」

 自分は移民ではないが、かつて祖父母が移民としてアメリカに渡り、市民権を得てくれたからこそ「今の自分がある」と考えるセレーナは、移民問題を自分自身の問題としてとらえていることを告白。

 すぐに解決策が見つかるような問題ではないが、セレーナのように影響力のある人や、当事者の人たちが声を上げることで、この問題とまったく無関係な人たちのもとにも声が届き、「実情」を知ってもらうことができる。

 ちなみに、セレーナがプロデュースするNetflixのオリジナルドキュメンタリー『不法移民として生きる』では、強制送還の危機に直面する8家族を追う。(フロントロウ編集部)

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