2020年2月10日に開催される第92回アカデミー賞。去年に引き続き、今年も司会者となる“ホスト”は不在の可能性が濃厚。(フロントロウ編集部)

司会者不在の映画祭のほうが視聴率が良い?

 2019年に公開された映画を総括し表彰する映画祭シーズンが到来し、ハリウッドは浮き立ち始めている。

画像: 司会者不在の映画祭のほうが視聴率が良い?

 そんな中、2020年2月10日に開催される第92回アカデミー賞には、司会者である“ホスト”が用意されないかもしれないというウワサが浮上している。

 2019年2月に催された前回のアカデミー賞は、1989年以来初めてホスト不在の式典だった。代わりに50名以上のプレゼンターが登場したセレモニーは滞りなく進行し、例年よりも30分早く終了。さらに、視聴者数は前年よりも12%上昇したと米調査会社ニールセンが発表した。

アカデミー賞がホスト不在になった理由は?

 そもそもアカデミー賞が2019年のホストを失ったのには理由があった。それは、ホストに指名されていたケヴィン・ハートが、過去に発言したホモフォビア的発言について批判を受け、指名からわずか2日後に辞退してしまったため。

画像: アカデミー賞がホスト不在になった理由は?

 このときケヴィンは自身の過去の発言についてインスタグラムで反論。LGBTQ+コミュニティの人々を批判したのは昔の出来事であり、現在は年を重ね様々なことを学んだとしたうえで、「俺の過去をさかのぼって見つけたことに対して激怒したって、俺はどうでもいい」と、バッシングに抵抗した。

 しかし、この件についてアカデミー賞の担当者には「ツイートについて謝るか、他のホストを見つけなくてはいけない」と迫られたそう。ケヴィンは結局謝らないことを選択し、授賞式のホストを辞退した。

他の授賞式も「司会者なし」に挑戦

 アカデミー賞が2019年2月にホストなしで進行して視聴率をアップさせたことを受けて、2019年9月22日に開かれたエミー賞でも、司会者をあえて設けないスタイルを導入。

画像: 他の授賞式も「司会者なし」に挑戦

 エミー賞は2003年ぶりにホスト無しで開催され、アカデミー賞のような視聴率アップを狙ったが、なんと視聴率は前年よりも23%ダウンしたと米ニールセンの調査で伝えられた。

 一方で、ソーシャルメディアにおいての注目度は高まっており、米ニールセンとFOXのデータによると、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム上での言及率は11%増加した。

 2020年のアカデミー賞でホストが選出されるかどうかはまだ明かされていないけれど、今回は、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』やトッド・フィリップス監督の『ジョーカー』、マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』など、興行的に成功した作品が多いため、視聴率はアップするのではないかと考えられている。

 2020年のアカデミー賞は、例年より少し早い2020年2月10日に開催される。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.