Netflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』でアダム・ドライバーが演じた切ない名シーンは、12回もテイクを重ねていたことが分かった。(フロントロウ編集部)

※この記事にはNetflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』のネタバレが含まれます。

ゴールデン・グローブ賞でひっぱりだこ

 映画『マリッジ・ストーリー』は、2020年に開催される第77回ゴールデン・グローブ賞に最多6部門でノミネートされた話題作。

 『スター・ウォーズ』シリーズのアダム・ドライバーと『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ヨハンソンが夫婦役となり、結婚生活の葛藤と離婚へ向かうリアルな心情を描いている。

画像: スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー

スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー

 アダムとスカーレットはそれぞれ主演男優賞・女優賞にノミネート、監督・脚本のノア・バームバックは脚本賞にノミネートされている。

 そんな本作の名シーンの1つに、アダム演じる舞台演出家のチャーリーが、仲間を前に歌うシーンがある。

名シーンで歌われた曲は?

 この曲は、1970年に初演されたミュージカル『カンパニー』の終盤で歌われる「ビーイング・アライブ」。ミュージカルでは、独身の主人公が結婚や孤独について考えていることを1つ1つ歌い上げ、友人たちはその考えに様々な意見を投げかけていく形式で進んでいく。

 そんなシーンを『マリッジ・ストーリー』では、ミュージカルの主人公ボビーとその友達の対話をチャーリーの一人芝居で表現。

 悲しみや苦しみを感じながらも“生きている”ということを高らかに歌い上げる表情は、切なげでやるせない。しかしそれと同時に、どこかすっきりとした様子も醸しつつフェードアウトしていく。

 このシーンについて監督のノアは、ニューヨークのザ・ニッカボッカーホテルで撮影し、比較的リラックスして撮影したシーンのひとつだったと米Varietyに話したが、最終的に12回ほども撮影を行なったことも明かした。

画像: 監督・脚本のノア・バームバック(左)

監督・脚本のノア・バームバック(左)

 そんな本作の撮影を振り返ったアダムは、米The Hollywood Reporterに「ひとつひとつのシーンが重要で、不可欠で、差し迫ったものであると感じた」と、プレッシャーの大きさを明かしていた。

 Netflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』は、Netflixにて配信中。(フロントロウ編集部)

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