ニコール・キッドマンとシャーリーズ・セロンが、女性だけの職場について、ポジティブな思いを明かした。(フロントロウ編集部)

女の敵は女ではない

 アメリカの大手テレビ局で起こったセクハラ問題がテーマの映画『スキャンダル』で主演を務めるニコール・キッドマンは、少なくとも18ヵ月に1回は女性監督の作品に出演するようにしていると公言し、女性たちの送る生活をテーマとしたドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』では制作にも携わるなど、女性の地位向上のために行動している俳優の1人。

画像: 女の敵は女ではない

 そんなニコールは、『スキャンダル』の撮影現場を米Peopleでこう振り返る。

 「驚異的なパワーが生まれました」

 ニコールによると、声を上げる女性を多く描いた作品には反発も多いため、撮影現場も委縮してしまうことも多いという。しかし、メインキャラクターに多くの女性が集まり団結した『スキャンダル』や『ビッグ・リトル・ライズ』のセットでは、そのパワーも素晴らしいものになったと明かし、今もなお根強く言われる「女の敵は女」というような女性同士の対立をあおる社会に、そうではないと断言した。

画像: 『スキャンダル』に主演したニコール(左)、マーゴット・ロビー(中央)、シャーリーズ・セロン(右)

『スキャンダル』に主演したニコール(左)、マーゴット・ロビー(中央)、シャーリーズ・セロン(右)

 映像業界の第一線であるハリウッドですら、今なお根強い男女差別が存在している。サンディエゴ大学の調査では、2018年にアメリカで制作された女性が主演の映画は全体の31%。しかも発言率も35%となっており、女性キャラクターの劇中での描かれ方が問題となっている。

 そんななか、先入観のない現実の女性像を発信し続けるニコールは、これまで人の助けが必要な時には、同性の友情に助けられてきたことが人生に大きく影響しているそう。ニコールが親友と呼ぶ妹や、幼少期からの友人たちは、飛行機に乗ってまでニコールの元へ駆けつけてくれたこともあると明かした。

 ちなみに、そんなニコールの話を聞いていた『スキャンダル』の共演者シャーリーズ・セロンも女性と働くことについて、「私たちは、他の女性たちと働く必要がある。でも、その機会はほとんどない」と、悔しさを滲ませながら同意した。(フロントロウ編集部)

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