ホアキン・フェニックスが映画『ジョーカー』で第77回ゴールデン・グローブ賞映画部門の主演男優賞(ドラマ)を受賞し、ステージ上から婚約者である俳優のルーニー・マーラにある行動を取って、会場の心を奪った。(フロントロウ編集部)

ホアキン、2度目のゴールデン・グローブ賞を受賞

 ザ・ビバリー・ヒルトン・ホテルで開催された2020年ゴールデン・グローブ賞授賞式で、ホアキン・フェニックスが映画『ジョーカー』の演技を評価され、主演男優賞(ドラマ)を受賞した。

画像: ホアキン、2度目のゴールデン・グローブ賞を受賞

 クリスチャン・ベール(『フォードvsフェラーリ』)、アントニオ・バンデラス(『ペイン・アンド・グローリー<原題>』)、アダム・ドライバー(『マリッジ・ストーリー』)、ジョナサン・プライス(『2人のローマ教皇』)と、強豪揃いだった同賞。プレゼンターのグレン・クローズに名前を呼ばれたホアキンは、驚いた顔で一瞬だけ茫然とした表情を見せ、深呼吸しながら椅子を立ってステージへ。

 2006年の『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』での主演男優賞受賞に続き2度目のゴールデン・グローブ賞受賞となったホアキンは、「畜産業の気候変動への影響を認識してくれたハリウッド外国人映画記者協会に感謝します」と、2020年度のイベントの食事をビーガン(完全菜食主義)にした主催者に感謝した。

スピーチの途中でルーニー・マーラに…

 ホアキンの受賞スピーチ中には、客席から感動の吐息が漏れるシーンがあった。それが、ホアキンが2019年に極秘婚約した俳優のルーニー・マーラに触れたとき。

画像: レッドカーペットに揃って登場したホアキン・フェニックスとルーニー・マーラ。

レッドカーペットに揃って登場したホアキン・フェニックスとルーニー・マーラ。

画像: ホアキンが自分を見つめていることに気づいたルーニーは照れ笑い。

ホアキンが自分を見つめていることに気づいたルーニーは照れ笑い。

 同じ賞にノミネートされた俳優たちを絶賛して、肩を並べてノミネートできたことを「素晴らしい名誉」と熱く語ったあとにひと息ついたホアキンは、「ええと…」と続け、「ルーニー…」とひとこと言ったあと、客席にいたルーニーをじっと無言で凝視。

 ホアキンが沈黙のなか時にうなずきながら数秒間ルーニーを見つめると、ルーニーも照れ笑いを見せ、これがプライベートについては語らないホアキンなりの愛情表現なのだと気づいた会場からは、「わぁ」と、ホアキンらしいアプローチに感動した様子の声が漏れた。

ホアキン節を主催者が規制する

 今回のゴールデン・グローブ賞のスピーチでは、ほかにもホアキンらしい一幕があった。それが、アメリカでは放送禁止用語である「ファック」を言いすぎて何度も放送で発言を規制されたこと。

 「ファッキン主演男優賞」「僕は波風を立てるような男じゃない。波の方が僕をファッキン荒立てるんだ」などと、Fワードと呼ばれる放送禁止用語を連呼したホアキン。生放送ではそのたびにホアキンの声が無音となった。

 そんなホアキンだけれど、映画『ジョーカー』の監督であるトッド・フィリップスに「自分は本当に手の焼ける奴。僕のような人間を我慢してくれたなんて信じられないよ」と感謝するシーンもあり、自分らしくまっすぐなホアキンらしい正直で親近感あふれるスピーチだった。(フロントロウ編集部)

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