『オズの魔法使い』で有名な女優の晩年を描く
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』や『シカゴ』などで知られるレネー・ゼルウィガーは、アメリカで非常に有名な女優ジュディ・ガーランドの晩年を描いた伝記映画『ジュディ 虹の彼方に』で主人公のジュディを熱演し、第77回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門主演女優賞に輝いた。
ジュディは、11歳だった1939年に映画『オズの魔法使い』で主人公のドロシー役を務め、一気にハリウッドのスターダムへと駆け上がった名俳優。抜群の歌唱力と愛らしい容姿で観客を魅了し、今もなお多くの人に愛されている。
しかし彼女は、自身の持つ華やかなイメージとは裏腹に、薬物依存や神経症、度重なる結婚と離婚など、様々な苦難に直面していたことでも知られており、47歳の若さでこの世を去っている。
『ジュディ 虹の彼方に』は、そんなジュディが最後にロンドンで行なったライブに焦点を当て、驚きと波乱に満ちた人生を浮き彫りにした作品。
1年間に及ぶトレーニング
ゴールデン・グローブ賞で主演女優賞を受賞したレネーは、なんと撮影の1年前から役作りを開始。
映画の中で歌う6曲の歌において、ジュディの特徴的なくせやスタイルを完全にマスターするため、ボーカルコーチと訓練を行ない、音楽監督のマット・ダンクリーと共に4ヵ月間もリハーサルをしたと米E!に明かした。
また、歌い方の他にも振付師と共に徹底的にジュディの舞台での動きを作り上げ、さらに台本以外にも伝記や映像を繰り返し見て研究したと米Timeに語っている。
しかもレネーは「最初はどの曲も歌えなかったの」と米Vanity Fairで話し、その女優魂あふれるストイックなトレーニングと努力によって、今回の演技までたどりついたことを明かしている。
レネーは2010年から6年間、ハリウッドの生活から離れるために俳優業を休業していたが、そのブランクを感じさせない素晴らしい演技を見せつけ、17年ぶりのゴールデン・グローブ賞主演女優賞受賞となった。
『ジュディ 虹の彼方に』は、2020年3月6日に日本公開となる。(フロントロウ編集部)