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第92回アカデミー賞のノミネートが発表。最多ノミネートはR指定映画としては史上最高の興行収入を稼ぎ出した作品となった映画『ジョーカー』。(フロントロウ編集部)

最多ノミネートは『ジョーカー』

 映画界最高峰のアワードと言われるアカデミー賞の2020年のノミネート作品および俳優が米現地時間1月13日に発表された。

 最多ノミネートとなったのは、作品賞のほか、主演のホアキン・フェニックスが主演男優賞、監督のトッド・フィリップスが監督賞にノミネートされ、主要3部門を含む計11部門で選出された映画『ジョーカー』。

画像: 『ジョーカー』©DC COMICSDC ENTERTAINMENT AlbumNewscom

『ジョーカー』©DC COMICSDC ENTERTAINMENT AlbumNewscom

 それに続くのは、作品賞、監督賞の主要部門のほか、計10部門で選出されたネットフリックスのオリジナル映画『アイリッシュマン』と、同アワードの前哨戦といわれるゴールデン・グローブ賞で予想外にもドラマ部門の作品賞を獲得した戦争映画『1917 命をかけた伝令』が作品賞、監督賞、脚本賞の主要部門を含む10部門にノミネートを果たした。

画像: 『アイリッシュマン』©Netflix

『アイリッシュマン』©Netflix

画像: 『1917 命をかけた伝令』©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

『1917 命をかけた伝令』©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

以下、ノミネート作品の全リスト。

作品賞

『フォードvsフェラーリ』
『アイリッシュマン』
『ジョジョ・ラビット』
『ジョーカー』
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
『マリッジ・ストーリー』
『1917 命をかけた伝令』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『パラサイト 半地下の家族』


監督賞

マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)
クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)
ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)
サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)
トッド・フィリップス(『ジョーカー』)


主演男優賞

ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)
アダム・ドライバー(『マリッジ・ストーリー』)
アントニオ・バンデラス(『ペイン・アンド・グローリー<英題>』)
ジョナサン・プライス(『2人のローマ教皇』)
レオナルド・ディカプリオ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)


主演女優賞

レネー・ゼルヴィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)
スカーレット・ヨハンソン(『マリッジ・ストーリー』)
シャーリーズ・セロン(『スキャンダル』)
シンシア・エリヴォ(『ハリエット』)
シアーシャ・ローナン(『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』)


助演男優賞

アル・パチーノ(『アイリッシュマン』)
ジョー・ペシ(『アイリッシュマン』)
ブラッド・ピット(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)
トム・ハンクス(『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド』)
アンソニー・ホプキンス(『2人のローマ教皇』)


助演女優賞

キャシー・ベイツ(『リチャード・ジュエル』)
ローラ・ダ―ン(『マリッジ・ストーリー』)
マーゴット・ロビー(『スキャンダル』)
スカーレット・ヨハンソン(『ジョジョ・ラビット』)
フローレンス・ピュー(『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)


脚色賞

スティーヴン・ザイリアン 『アイリッシュマン』
タイカ・ワイティティ 『ジョジョ・ラビット』
トッド・フィリップス&スコット・シルバー 『ジョーカー』
グレタ・ガーウィグ 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
アンソニー・マクカーテン 『2人のローマ教皇』


脚本賞

ライアン・ジョンソン 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
ノア・バームバック 『マリッジ・ストーリー』
サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ  『1917 命をかけた伝令』
クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン 『パラサイト 半地下の家族』


長編アニメ映画賞

『クロース』
『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』
『ミッシング・リンク<原題>』
『トイ・ストーリー4』
『失くした体』


短編アニメ映画賞

『へア・ラブ<原題>』
『キットブル<原題>』
『メモラブル<原題>』
『ドーター<原題>』
『シスター<原題>』


撮影賞

ロジャー・ディーキンス 『1917 命をかけた伝令』
ロバート・リチャードソン 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ローレンス・シャー 『ジョーカー』
ロドリゴ・プリエト『アイリッシュマン』
ジェアリン・ブラシュケ『ザ・ライトハウス<原題>』


衣装デザイン賞

サンディ・パウエル&クリストファー・ピーターソン 『アイリッシュマン』
マーク・ブリッジス 『ジョーカー』
マイェス・C・ルベオ 『ジョジョ・ラビット』
ジャクリーン・デュラン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
アリアンヌ・フィリップス 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


長編ドキュメンタリー賞

『アメリカン・ファクトリー』
『ザ・ケイブ<原題>』
『ブラジル -消えゆく民主主義-』
『娘は戦場で生まれた』
『ハニーランド<原題>』


短編ドキュメンタリー賞

『イン・ジ・アブセンス<原題>』
『ライフ・オーバー・テイクス・ミー<原題>』
『ラーニング・トゥ・スケートボード・イン・ア・ウォーゾーン(イフ・ユー・アー・ア・ガール<原題>)』
『セント・ルイス・スーパーマン<原題>』
『ウォーク・ラン・チャチャ<原題>』


短編実写映画賞

『兄弟愛』
『向かいの窓』
『ア・シスター<原題>』
『ネフタ・フットボール・クラブ<原題>』
『サリア<原題>』


編集賞

セルマ・スクーンメイカー『アイリッシュマン』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
マイケル・マカスカー&アンドリュー・バックランド『フォードvsフェラーリ』
ヤン・ジンモ 『パラサイト 半地下の家族』
トム・イーグルズ 『ジョジョ・ラビット』


外国語映画賞

『コーパス・クリスティ<英題> 』(ポーランド)
『ハニーランド<英題>』(北マケドニア)
『レ・ミゼラブル』(フランス)
『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
『ペイン・アンド・グローリー<英題>』(スペイン)


メイク・ヘアスタイリング賞

『スキャンダル』
『ジュディ 虹の彼方に』
『ジョーカー』
『1917 命をかけた伝令』
『マレフィセント2』


作曲賞

ヒルドゥル・グーナドッティル 『ジョーカー』
アレクサンドル・デスプラ 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
ランディ・ニューマン 『マリッジ・ストーリー』
トーマス・ニューマン 『1917 命をかけた伝令』
ジョン・ウィリアムズ 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』


歌曲賞

「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」(『ロケットマン』)
「イントゥ・ジ・アンノウン」(『アナと雪の女王2』)
「スタンド・アップ」(『ハリエット』)
「アイム・スタンディング・ウィズ・ユー」(『ブレイクスルー<原題>』)
「君のため」(『トイストーリー4』)


美術賞

『1917 命をかけた伝令』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『パラサイト 半地下の家族』
『ジョジョ・ラビット』
『アイリッシュマン』


音響編集賞

『1917 命をかけた伝令』
『フォードvsフェラーリ』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
『ジョーカー』


録音賞

『アド・アストラ』
『フォードvsフェラーリ』
『ジョーカー』
『1917 命をかけた伝令』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


視覚効果賞

『アベンジャーズ/エンドゲーム』
『ライオン・キング』
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
『アイリッシュマン』
『1917 命をかけた伝令』


 アメリカ映画の健全な発展を目的に、キャスト、スタッフを表彰し、その労と成果を讃えるための映画賞であり、別名“オスカー”の愛称で長きにわたって親しまれているアカデミー賞。

 第92回目を迎える今回の授賞式は、米現地時間の2020年2月9日に開催。前年に引き続き、今年も司会者を立てずに進行されることが発表されており、主催の映画芸術科学アカデミーは、「スターあり、パフォーマンスあり、サプライズあり、ホストなし」のエンターテイメント性に富んだ一夜となることを約束している。(フロントロウ編集部)

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