イギリス王室のウィリアム王子とヘンリー王子が共同声明を発表。ヘンリー王子とメーガン妃の高位王族からの引退の背景には、王室内のいじめがあったという英メディアの報道について物申した。(フロントロウ編集部)

兄弟で共同声明

 ヘンリー王子と妻のメーガン妃が、今後、イギリス王室のロイヤルファミリーとしての第一線を退き、経済的に自立するとともに、イギリスと北米の国を生活の拠点とすることを発表したことをきっかけに、さまざまな説が飛び交っているが、以前から不仲が伝えられ、一部では、今回の騒動の前後に兄弟間に修復が困難なほどの亀裂が生じたとの報道がなされているウィリアム王子とヘンリー王子が、共同で声明を発表した。

「はっきりと否定しているにも関わらず、今日、イギリス国内の新聞により、サセックス公爵(ヘンリー王子)とケンブリッジ公爵(ウィリアム王子)の関係について虚偽の記事が掲載されました。メンタルヘルスの問題について、深く思いを寄せている兄弟にとって、扇動的(※)な言葉を使ったこのような報道は、侮辱的であり、有害な影響を及ぼす恐れがあります」
※怒りをかき立てるような

 この声明は、“ヘンリー王子とメーガン妃が、ウィリアム王子のいじめのような態度のせいで、ロイヤルファミリーから追い出されたと感じている”という情報筋からの証言を掲載した英The Timesの報道を受けてのものと見られており、ウィリアム王子がメーガン妃に対して友好的でなかったために、兄弟間に不和が発生したとの憶測を否定した。

画像: 兄弟で共同声明

 現地時間の13日には、ヘンリー王子夫妻の王室“離脱”後の対処策について話し合う“家族サミット”が行われ、エリザベス女王、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、そしてヘンリー王子らがサンドリンガム離宮で顔を合わせた。メーガン妃も、長男のアーチーと滞在しているカナダ・バンクーバーから電話で参加したようだと伝えられている。

 このサミットでは、ヘンリー王子とメーガン妃がイギリス王室や政府のために国内外で行う公務の量や、夫妻の称号などについて話し合われたほか、今後、エリザベス女王やチャールズ皇太子から受け取る活動資金の金額や夫妻が今後どのように収入を得ていく計画なのか、また、国外滞在時の警備体制など、さまざまな取り決めについて協議されたという。

 エリザベスはこの家族サミット後に公式声明を出し、自身とロイヤルファミリーのメンバーは、ヘンリー王子とメーガン妃の決断を「全面的に支持する」と発表した。(フロントロウ編集部)

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