大人気ドラマ、待望の映画化
2010年に始まり2015年まで6シーズンにわたって放送された大人気ドラマ『ダウントン・アビー』。そんな人気作の映画版が、2020年1月10日に日本全国劇場で公開となった。
映画版では、なんとロイヤルファミリーが屋敷にやってくるという大イベントが繰り広げられる。
今回は、そんな映画版『ダウントン・アビー』にまつわるトリビアを5つご紹介。
1、一番時間とお金がかかっている衣装はバイオレットおばあさま
衣装デザイナーのアンナ・ロビンスは米InStyleに、マギー・スミス演じるバイオレットの衣装がドラマ版でも映画版でも1番時間とお金がかかっていることを明かした。
なぜなら、バイオレットの衣装の構造は非常に複雑で、膨大な量の布地を必要としているから。バイオレットがパーティーに参加したときのドレスや、コートの刺繍は、すべて手縫い。また、ガウンについているビーズも全て手作業でつけていったそう。
さらに、バイオレットが身に着けている英国王室御用達の宝石ブランド、ベントレー&スキナーのヴィクトリア朝のティアラには、16.5カラットのダイヤモンドがついていて、その価格は約2800万円(25万5千ドル)だそう。
2、『ハリー・ポッター』との意外なつながりがある
今回新キャストとして加わったのが、『マレフィセント』や『パディントン』にも参加しているイメルダ・スタウントン。
イメルダは『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』に登場した全身ピンクの服をまとった嫌な感じの魔法使い、ドローレス・アンブリッジを演じたことで有名。
バイオレット役のマギー・スミスが『ハリー・ポッター』シリーズで演じたミネルバ・マクゴナガルとは犬猿の仲として観客をハラハラさせる関係だった。
そしてイメルダは、本作で執事のカーソン役を演じたジム・カーターと本物の夫婦!
3、映画『ダウントン・アビー』は実際の出来事に基づいている
イギリスのハンプシャーが舞台となっている『ダウントン・アビー』。実はこの地にロイヤルファミリーが足を運んだのは、実際の出来事。
映画に登場するジョージ5世とメアリー王妃(エリザベス女王の祖父母)は、1912年にヨークシャーを訪れたことが記録に残っている。
とは言え、『ダウントン・アビー』のロケ地として有名なハイクレア城はイギリスの国会議事堂も建築したチャールズ・バリーによって1830年代に建てられたもののため、ロイヤルファミリーが“屋敷に来る”という部分は創作。
4、“寝室の撮影”は、セットを使いまわしている
『ダウントン・アビー』はハイクレア城をロケ地としていることで有名だけれど、屋内の様子は、じつはロンドンに作られたスタジオのセットで行われている部分も多い。
何より驚きなのが、グランサム伯爵夫人のコーラとメアリー・クローリーとイーディス・クローリーの寝室は、全て同じセットを使いまわしたもの。
撮影の日ごとに改装される部屋は、壁の塗りなおしを何度もするせいで壁が厚くなってしまうとデザイナーのドーナル・ウッズは英PBSに明かした。なんと、窓の外の景色を見ると“全く同じ部屋”だということがわかってしまう。
5、映画の続編はすでに進行中!
『ダウントン・アビー』のプロデューサー、ギャレス・ニームは、米Hollywood Reporterに、「ストーリーをどうするか、いつから撮影できるかといったことを調整している」と、続編の可能性を示唆した。
北米で映画が公開された際のオープニング興収は約33億6700万円(3100万ドル)。イギリスでも3週連続1位という輝かしい記録を達成したことで、続編の可能性は濃厚になっている。
今はまだ確定ではないけれど、続編に向けた準備は着々と進められているそう。
映画『ダウントン・アビー』は2020年1月10日から日本全国の劇場で放映中。(フロントロウ編集部)