英人気ミュージシャンのオジー・オズボーンが「パーキンソン病」を患っていることを告白した。以前から闘病のウワサがありながら、ついに公表を決意した理由とは?(フロントロウ編集部)

難病を公表

 2017年に解散したロックバンド、ブラック・サバスのボーカルとして活躍し、“メタル界の帝王”の名で親しまれているミュージシャンのオジー・オズボーン(71)が、「パーキンソン病」と闘病していることを米現地時間1月21日出演した朝の情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』内で公開された独占インタビューの中で初告白した。

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 リアリティ番組『オズボーンズ』に共に出演していたことでも知られる妻でマネージャーのシャロン・オズボーンと一緒にインタビューに応じたオジーは、2019年の2月に診断を受けたというパーキンソン病に言及。

 診断前に経験した出来事について、「(2018年の)大晦日にザ・フォーラムで最後のショーをやって、その後、ひどい転倒をしたんだ。首に手術を受けなくちゃならなくて、それですべての神経がやられちまった」と語り、「家族にとってもひどく困難な時間が続いた」とコメントした。

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 シャロンは、オジーが診断を受けた病について「パーキンソン病のⅡ度よ」と補足。彼を支える立場から、「パーキンソン病にはいろんなタイプがあるわ。どんなに想像を膨らませたとしても、死がすぐそこまで迫る病気というわけではないけど、体の神経に影響するのは事実。調子が良い日が続くこともあれば、すごく悪い日がやって来ることもある」とオジーの病状について語った。

 オジーは診断後の2019年の春以降に予定されていたワールドツアーをやむなく延期、第一線からは離脱して、人知れず療養に励んでいた。


パーキンソン病とは?

 パーキンソン病は、手足のこわばりや震え・動作や歩行の困難といった軽い運動障害から、最悪の場合は寝たきり状態になることもある神経変性疾患。おもに50歳以上の中高年に見られる進行性の疾患で、現代の医学では完治が困難な難病として知られている。

 じつは、オジーは2003年頃から手足などが震えている様子が目撃され、ファンの間ではパーキンソン病を患っているのではないかとウワサに。さらに2005年には、医師によりパーキンソン病との診断を受けたと報じられたが、オジーはこれを否定し続けていた。

画像: パーキンソン病とは?

 今回、ついに病を公表しようと思った理由について、「洗いざらい話して、ファンたちに自分が何と戦っているのか知らせるべき時が来たと感じた」と明かしたオジー。

 「私は秘密を守れるタチじゃないし、もうこれ以上秘密を抱えてうろうろすることもできない。もう言い訳が尽きてしまったんだ、わかるだろう?私にとってファンたちは空気のように必要な存在。パーキンソン病を患っているという事実を潔く白状できてスッキリしたよ。それでも、ファンたちが留まって、私を支えてくれたらと願ってる。だって私には彼らが必要だから」。そう、ファンへの愛と、病気について知っても自分から離れずにいて欲しいという謙虚な願いも口にした。

画像: 2019年11月に開催されたアメリカン・ミュージック・アワードではラッパーのポスト・マローン(左)とトラヴィス・スコット(右)との異色のコラボパフォーマンスを披露。

2019年11月に開催されたアメリカン・ミュージック・アワードではラッパーのポスト・マローン(左)とトラヴィス・スコット(右)との異色のコラボパフォーマンスを披露。

 病と闘いながらレコーディングに励んだ10年ぶりのニューアルバム『オーディナリー・マン(Ordinary Man)』のリリースを2月20日に控えるオジー。5月には、昨年延期したツアーの開催も予定している。そんな彼について、シャロンは「彼はきっとステージにカムバックする。そして彼が最も愛すること(音楽)をやってみせるわ。私にはわかる」と力強く語っている。(フロントロウ編集部)

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