大物ラッパーのエミネムがリリースしたニューアルバム『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』が、一部で批判されていることについて応える“手紙”をエミネム本人が公開した。(フロントロウ編集部)

エミネムが“被害者”にメッセージ

 先日、ニューアルバム『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ(Music ToBe Murdered By)』をゲリラリリースしたエミネムが、自身の公式SNSに「優しいリスナー」に宛てて手紙をSNSに公開した。

 ニューアルバム『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』は、タイトル通り「殺人」に関するトピックが色濃く反映された作品で、とくに銃乱射事件について触れる楽曲が多い。

画像: エミネムが“被害者”にメッセージ

 そんななか、収録曲のひとつ「アンアコモデイティング(Unaccommodating)」に、2017年にアリアナ・グランデの公演で起きた爆破テロ事件に触れた一説が登場し、一部で不謹慎だと批判されている

 アリアナのファンをはじめとした人々から、被害者に失礼だと批判されていることを受けて、エミネムが手紙を公開した。

 エミネムは、2005年にジェイ・Zとコラボした楽曲「レネゲイド(Renegade)」の「なぜなら、いいか/あいつらに俺はやっかい者だと言われる/思い当たる節があるなら受け入れよう/でもそうじゃないなら/お前らは真実を飲みこめ、我慢しろ」という歌詞をコメント欄に引用して、自身の気持ちをこう綴った。

手紙の全訳

優しいリスナーへ:
 
 今日の素晴らしい世界では殺人は普通のこととなり、社会はそれにとらわれ魅了されています。ですから私は、それをもてあそんで、殺人に音楽のビートで対抗してやろうと思いました。フライングする前に、私に説明させてください。
 
 このアルバムは気の弱い人には向かない。もしあなたが血だらけの殺人の叫びを聞いて、気分を損ねがっかりしたのなら、このアルバムはあなたに向いていない。特定のセレクションは、善悪の観点を揺るがし、その結果として前向きな行動を促すものもあるだろう。残念ながら、闇は我々に降りかかっているのです。
 
 だから、ここで表現した“殺人”は言葉通りの意味でない時もあれば、心地よくない時もあります。このリリックや言葉遊びは賢い者たちのものです。このアルバムの被害者は、安らかにお眠りください。それ以外の人は、次に聴く時はもっとよく聴いてください。おやすみ!
 
深いお悔やみの気持ちを込めて、
エミネム

 このアルバムを理解したリスナーを「被害者」と皮肉たっぷりに表現して、アルバムが表現したかったことを説明した。(フロントロウ編集部)

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