Photo:ニュースコム,© 2011 Warner Bros. Entertainment Inc.
新型コロナウイルスの感染拡大のニュースを受け、あるスリラー映画の視聴者数が急増している。(フロントロウ編集部)

パンデミック脅威を描いた映画に再注目

 中国の湖北省武漢を中心とした新型コロナウイルスの感染拡大が連日のように報じられ、世界中に激震が走るなか、2011年に公開された映画『コンテイジョン』の米iTunesでの視聴回数が急激に増加している。

 映画『オーシャンズ』シリーズや『エリン・ブロコビッチ』、『トラフィック』といった作品で知られるスティーブン・ソダーバーグ監督が手がけた同作は、接触によって感染する強力な新種のウイルスが世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し、人々が異常なまでのパニック状態に陥っていく様子を映し出すスリラー作品。

 キャストには、映画『ダークナイト ライジング』のマリオン・コティヤールをはじめ、映画『フォードvsフェラーリ』のマット・デイモン、映画『アイアンマン』シリーズのグウィネス・パルトロウ、映画『キャプテン・マーベル』のジュード・ロウ、映画『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットほか、実力派の役者たちが顔をそろえる。

<あらすじ>

香港への出張旅行を終えたキャリアウーマンのベス(グウィネス・パルトロウ)は、空港で電話をしながら時折咳き込んでいた。風邪の引き始めだと思っていたが、その2日後に突然激しい痙攣(けいれん)を起こして意識不明に。ベスの夫ミッチ(マット・デイモン)は、彼女を急いで病院に連れて行くが、未知の病気で劇症型脳炎を発症しており、そのまま死亡してしまう。同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は伝染病ではないかと疑い始め…。

 「恐怖はウイルスより早く感染する」というキャッチコピーのもと、ウィルスそのものの脅威よりも、パンデミックが人々を陥れる目に見えない恐怖を描いた『コンテイジョン』は、公開当時、そのリアルな心理描写や不気味で独特な雰囲気から、スリラー作品ながら、ホラーファンからも高く評価された。

画像: ©WARNER BROS. PICTURES / Album/Newscom

©WARNER BROS. PICTURES / Album/Newscom

 そんな同作が、映画界最高峰のアワードと言われる第92回アカデミー賞を間近に控え、ノミネート作品がひしめき合う米iTunesの映画レンタルランキングで第14位に急浮上(※)。

※米時間1月30日現在。

 これは、新型コロナウイルスの世界的感染拡大の不安が広がるなか、人々が似たような設定の同作に一種の“恐いもの見たさ”のような興味を抱いていることが影響しているものとみられる。

 WHO(世界保健機関)は日本時間の1月31日未明、コロナウイルスによる新型肺炎の感染者数が全世界で8,200人を突破し、171名が死亡したと発表。国際的な公衆衛生上の緊急事態であると宣言した。(フロントロウ編集部)

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