デミ・ロヴァートが自身の「セクシャリティ」を両親に打ち明けたときのことを振り返った。父親の予想外なリアクションとは? (フロントロウ編集部)

両親へのカミングアウトを振り返る

 第62回グラミー賞で、2018年5月の薬物過剰摂取騒動以来、久々の新曲を披露し、表舞台への復活を果たしたシンガーのデミ・ロヴァート

 彼女は、自身のセクシャリティについて「フリュイド(流動的)」だと2018年の米InStyleとのインタビューの中で明言し、性別に関わらず恋愛対象になることを明かしている。

画像: グラミー賞でのパフォーマンスの模様。

グラミー賞でのパフォーマンスの模様。

 そんな彼女が、自分の両親に異性である男性だけでなく、同性である女性と将来的に結ばれる可能性もあると話した際のエピソード米Sirius XMのラジオ番組『Radio Andy』で語った。

 2020年代という新たな10年の始まりを迎えて、いつか自分の家庭を持ちたいという願望を明かしたデミは、一緒に家庭を築く相手が男性になるのか、女性になるのかは分からないと、改めて自身のセクシャリティに言及。

 「いまでもまだ、(セクシャリティに関して)模索している最中」と話したデミは、続けて、2017年に両親に「将来的に、女性と結ばれる可能性についても視野に入れている」と明かしたときのリアクションについて回想した。

画像: 両親へのカミングアウトを振り返る

 その時の両親との会話について、「かなりエモーショナルで、それでいて美しかった」と話したデミは、「すべてを終えた後、私は震えていたし、泣いていた。なんだか感情が溢れていっぱいいっぱいになっちゃったんだよね」と当時の心境を自己分析。

 そして、彼女のカミングアウトにまったく驚いた様子を見せなかったという継父エディの予想外の反応についてこう明かした。

「父は『ああ、そうだろうね』って感じだった。私が『えっと…パパ?』と返すと、父は『もしもし?だって“クール・フォー・ザ・サマー”を歌っていたろ』って答えたの。」

 「クール・フォー・ザ・サマー(Cool For The Summer)」はデミが2015年にリリースしたヒット曲。

 デミ自身も共同作曲者に名を連ねる同楽曲には、同性同士のひと夏の恋を連想させるセクシーな歌詞が並ぶが、この曲を聞いたパトリックは、娘が同性との恋愛にも興味を持っていることを察していたのだという。

デミと父親のエディ・デ・ラ・ガーザ。母ダイアナの再婚相手であるエディは、デミにとっては継父にあたる。実父のパトリック・ロヴァートは2013年にガンとの闘病の末に他界している。

 そんな、ライトな反応を見せたパトリックと同様に、彼女の母ダイアナも、緊張気味にセクシャリティを打ち明けたデミに対し、「私はあなたが幸せならそれでいい」とシンプルに応援してくれたそう。

母ダイアナと。

 ありのままの自分を尊重してくれる両親に「本当に感謝してる」と語ったデミだが、どんな将来が待っているかは未だに分からないという。

 さまざまな可能性に考えをめぐらせている彼女は、「もし子供を持つとして、それが今年になるのか、10年後になるのかもわからない。あるパートナーと一緒に親になるのか、それとも、1人でそうするのか…だって、私たち女性は(子供を持つのに)パートナーは必要ないもんね」と家庭を持つということの定義に関する持論も展開した。(フロントロウ編集部)

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