ダヴ・キャメロンのスマホケースに刻印されている「MPDG」って、一体どういう意味?(フロントロウ編集部)

ダヴのスマホケースに隠された言葉

 ディズニー・チャンネルのテレビ映画『ディセンダント』シリーズの出演で知られるシンガーで俳優のダヴ・キャメロン。頻繫にインスタグラムを更新するダヴのお気に入りの撮影方法といえば、ミラーセルフィ。

画像: ダヴのスマホケースに隠された言葉

 鏡の前に立って携帯を向けて写真を撮ることが多いダヴだけれど、そのスマホケースに注目。それがこちら。

 ダヴのiPhoneにつけられているのは、黒のスマホケース。その表には、アルファベット「MPDG」の文字がある。

 「MPDG」とは、マニック・ピクシー・ドリーム・ガールの頭文字を取ったもの。ハリウッド映画に登場するキャラクター類型のひとつで、悩める男性主人公の前に現れて、彼に人生の楽しさを教えて去っていく“ヒロイン”的存在を指す。映画批評家のネイサン・ラビンがこの言葉を作り、例として、映画『終わりで始まりの4日間』に登場するナタリー・ポートマン演じるサムや、『エリザベスタウン』でキアステン・ダンストが演じるクレアなどがいる。

MPDGへの批判

 男性の悩みを解消するだけが取り柄の、内面が欠如した“女の子”として広まった「マニック・ピクシー・ドリーム・ガール」は、女性蔑視的だと批判されることに。個性があるはずのキャラクターをひとまとめにし、男性を喜ばせるために存在する女性の描かれ方は、“幻想”を作り上げていると批判が多く挙がった。

画像: MPDGへの批判

 後に、この言葉を作ったネイサンが曖昧な定義をしてしまったために、「言葉自体がだんだん性差別的だと判断されるようになった」と謝罪している。

 そんな言葉をスマホケースに刻印しているダヴは、2018年のインスタグラムの投稿でも「MPDG」について言及しており、キャプションに「ラビンは、「マニック・ピクシー・ドリーム・ガール」を“くよくよしている魂のある若い男性に、人生と無限にあるミステリーや冒険を愛することを教えるためだけに作家や監督の妄想の中にだけ存在する”キャラクターとして定義したのよ」と元の定義を引用。

 これまで政治について言及したり、コンプレックスを自ら明かしたり、ファンにメッセージを発信してきたダヴは昨年、ブラをつけずに撮影した写真で男女平等を訴えるなど、フェミニストとしても知られている。

 「女の子だから」という枠にとらわれない姿勢で知られるダヴ。つねに持ち歩くスマホケースに「MPDG」を刻印することで、皮肉的に社会にある“女性への幻想を抱く”考えにNOを示している。(フロントロウ編集部)

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