激戦が予想される2020年のアカデミー賞。作品賞には、映画『ジョーカー』や『マリッジ・ストーリー』『パラサイト 半地下の家族』など9作品がノミネートされている。どの作品が受賞するか話題になる一方で、ネット民の間で「ミーム化してバズる」というちょっと違った盛り上がりも。ネットでバズった話題をご紹介!(フロントロウ編集部)

その1『ジョーカー』の階段ダンス

 世界興行収入1179億560万8810円(米Box Office Mojo調べ)という、R指定映画史上No.1を記録した作品『ジョーカー』。主演のホアキン・フェニックスがゴールデン・グローブ賞や全米映画俳優組合賞、英国アカデミー賞などで主演男優賞を獲得し、『ジョーカー』旋風を巻き起こしている。

画像: ©DC COMICS/DC ENTERTAINMENT / Album/Newscom

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 そんな本作で人気になったのは、ホアキン扮するジョーカーがダンスをしながら階段から降りてくるシーン。SNSでは他の写真とコラージュするなど爆発的な人気ミーム(※)となり、“聖地”となった米ブロンクスの階段は人が押し寄せ大混乱。

※ミーム(Meme):ネット上で拡散するアイディアや行動のこと。拡散しやすい面白コメントつきの写真を示すことが多い。

ミームその2『パラサイト 半地下の家族』Wi-Fi祝い

 カンヌ国際映画祭やゴールデン・グローブ賞、全米映画俳優組合賞など、様々なアワードでトロフィーをつかみ取り、快進撃を続ける『パラサイト』。2020年のアカデミー賞では韓国映画史上初の作品賞ノミネート作品となり、日本でも大きな話題を呼んでいる。

画像: ©CJ ENTERTAINMENT / Album/Newscom

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 韓国社会の暗部を赤裸々に映し出した衝撃作で人気のシーンは、他人のWi-Fiをゲットして嬉しそうにお祝いするシーン。『パラサイト』の受賞、およびノミネートのニュースが流れるたび、SNSはこのミーム一色に染まった。

ミームその3『マリッジ・ストーリー』大ゲンカ

 Netflixオリジナル映画の『マリッジ・ストーリー』は、夫婦の離婚を描き出した作品。主演のアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンはそれぞれ主演男優賞、主演女優賞にノミネートされている。

 本作で人気だったシーンは、夫婦が大ゲンカをするシーン。2人の迫真すぎる演技に胸を打たれた観客も多いはずのこのシーンが、Twitterの餌食に。アダムとスカーレットの息をのむ芝居が、大喜利として楽しまれている。

  このミームを作ったユーザーがお題にしたのは、『スター・ウォーズ』のスピンオフ『マンダロリアン』に登場する、“ベイビーヨーダ”と巷で呼ばれている、ヨーダの赤ちゃんのような生物の呼び方に関する論争。

画像: ©Lucasfilm/Walt Disney Productions / Album

©Lucasfilm/Walt Disney Productions / Album

 スカーレットが「彼はヨーダと同じ種類の生き物だけど、“赤ちゃんバージョン”のヨーダじゃないの!」と言うとアダムは悲しそうな顔で「彼は赤ちゃんだし、ヨーダじゃないか。どうして“ベイビーヨーダ”じゃダメなんだよ!」と反論。するとスカーレットは「『マンダロリアン』は『スター・ウォーズエピソード6/ジェダイの帰還』」から5年後の話なのよ」と訴えたことで、アダムは自身が『スター・ウォーズ』で演じたキャラクター、カイロ・レンのように激昂。

 何気ない会話でファン同士の平行線をたどる意見の食い違いをうまく表現したこの投稿は、7万6千以上のいいねを獲得している。

バズったシーンその4『アイリッシュマン』の人生劇場

 Netflixオリジナル映画の『アイリッシュマン』は、マーティン・スコセッシ監督のもと、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシという名優が勢ぞろいした名作。本作は、「アイリッシュマン」と呼ばれた男の生涯が題材になっているため、物語で描かれた期間はなんと約50年。その長い月日における人間の顔や肉体の変化はCGではなく、特殊カメラで作られたという。

 話題を集めたのは、『アイリッシュマン』の公式Twitterが投稿したこの画像。「人生いろいろ」というコメント共に、本編で登場するデ・ニーロの写真が載っている。このコメントと人間の変化をとらえた写真はSNSで話題を呼び、ミーム化。キャラクターや俳優の変遷をアップするのが流行した。

バズったシーンその5『ジョジョ・ラビット』のハッピーハグ

 タイカ・ワイティティ監督作品の『ジョジョ・ラビット』は、第二次世界大戦時のドイツで生きる少年の様子を、ユーモラス、かつショッキングに描き出した怪作。監督自らヒトラー役を務めたことでも話題となった。

画像: ©PIKI FILMS / Album/Newscom

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 ローマン・グリフィン・デイビス演じるジョジョとその友達、アーチー・イエーツが演じるヨーキーの可愛さに、世界はメロメロ。

画像: バズったシーンその5『ジョジョ・ラビット』のハッピーハグ

 劇中で久々に再会したジョジョとヨーキーがギューッと抱きしめ合う姿は、「ありがとう」の気持ちを表す最高にハッピーなミームとなった。 

(フロントロウ編集部)

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