ゲストの目の前でまさかのハプニング
アメリカのフロリダ州オーランドに広大な敷地をかまえる世界最大のディズニーリゾート、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのマジック・キングダムにあるアトラクション「カルーセル・オブ・プログレス (Walt Disney's Carousel of Progress)」で、キャラクターの手が取れるアクシデントが発生した。
カルーセル・オブ・プログレスは、20世紀に入ってから現代までの人々の暮らしの変化や進歩(プログレス)を、6つの時代に分けて、オーディオアニマトロニクス(※)が表現。アトラクションの中が回転式の劇場になっており、シーン(時代)が変わるごとに、中央にある円形のステージを囲うように設置された観客席が回る仕組みになっている。
※ディズニーランドのアトラクションでよく使用されているしゃべったり、動いたりする人形のこと。
アメリカ版2ちゃんねる「Reddit(レディット)」に投稿された書き込みによると、先日、大勢のゲストの目の前で“ジョン”という名前のオーディオアニマトロニクスの右手が落下。その瞬間を捉えた写真を見ると、右手を失ったジョンと無残に床に転げ落ちた右手が…。
カルーセル・オブ・プログレスでは、この約1ヶ月前にも上演中に突如ステージに乱入した男性客が、駆けつけた別の男性客によって床になぎ倒され、ステージから引きずり下ろされるという、前代未聞の事件が発生したばかりで、まさに災難続きとなっている。
別名は「絶対に終了しないアトラクション」
ちなみに、ほぼ毎年のように新しいアトラクションが誕生しているディズニーランドでは、その裏で永遠に姿を消したアトラクションが数多く存在するが、カルーセル・オブ・プログレスは、ディズニーランドの創設者である故ウォルト・ディズニー氏が実際にこのアトラクションの制作に携わり、特別な思い入れがあったことから、何があっても「絶対に終了しないアトラクション」として知られる。
元々1964年に行われたニューヨーク万国博覧会のために作られ、1975年にマジック・キングダムに移設された。
最新&最先端のアトラクションと比べると見劣りするが、アトラクションのテーマが「進歩」のため、時代に取り残されないように、オープン以来これまでに何度か内容を変更して、リニューアルを繰り返しながら存続している。(フロントロウ編集部)