アカデミー賞の92年の歴史において初めて外国映画が作品賞を受賞するという大快挙を達成した、ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』。最多4冠に輝いた同作の受賞スピーチをまとめた。(フロントロウ編集部)

作品賞

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クァク・シンエ(プロデューサー):

「言葉がありません。こんなことが起こるなんて思ってもいませんでした。本当にうれしいです。歴史にとって絶好の機会が今この瞬間に起きている気がします。この決断をしてくださったアカデミー協会のメンバーに感謝と尊敬の意を表明します」

イ・ミギョン(配給したCJグループ副会長):

「ポン監督に心から感謝したいです。ありがとう。自分らしくいてくれてありがとう。彼のすべてが好きです。彼の笑顔、クレイジーな髪、歩き方、話し方、そしてとくに監督の仕方が大好きです。彼のユーモアと、自虐ネタさえ言えちゃう大真面目じゃないところが好きです。ありがとうございます。そして、『パラサイト 半地下の家族』を応援してくださったみなさん、『パラサイト 半地下の家族』に携わってくださったみなさん、『パラサイト 半地下の家族』を愛してくださったみなさんに感謝したいです。不可能のような夢さえも応援してくれた弟のジェイに感謝します。そしてとくに、私たちの作品を応援し、つねに本音の評価をしてくださる韓国の映画の観客に感謝します。我々はそのおかげで、満足しないで、つねに進み続けることができました。監督もクリエイターも、つねに限界に挑戦し続けました。韓国の映画観客のみなさん、あなたたちがいなければ私たちはここに立っていません。ありがとうございます」

監督賞

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「シネマの勉強をしていた若い頃、私が心に深く刻んだある言葉があります。『最もパーソナルなことこそ、最もクリエイティブである』。これは、偉大なるマーティン・スコセッシの言葉です」

「学校では、マーティン・スコセッシの映画を勉強しました。ノミネートされるだけでも素晴らしい栄誉ですが、受賞するなんて思ってもみませんでした」

「アメリカではまだ私の映画が知られていない頃、クエンティン(・タランティーノ)はいつも私の映画を(お気に入り)リストに入れてくれました。クエンティン、アイラブユー!」

「ありがとうございます。明日の朝まで飲み明かします」

脚本賞

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「脚本の執筆とは、とても孤独な作業です。国を代表するために書くものではありませんが、しかし、これは韓国にとって初のオスカーです」

国際長編映画賞

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「この部門は最優秀外国語映画賞から最優秀国際長編映画賞という新しい名前になりました(中略)この変化が象徴する、新しい方向性を称え応援します」 

 第92回アカデミー賞作品賞をはじめ4冠に輝いた映画『パラサイト 半地下の家族』は、劇場公開中。(フロントロウ編集部)

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