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ホンダのCMソングで話題、パニック！アット・ザ・ディスコって一体何者？

2020-02-26

フロントロウ編集部 @ FRONTROW

ホンダのCMソングで話題のパニック！アット・ザ・ディスコ（Panic! at the Disco）は、じつはこんなにスゴイ人だった…！（フロントロウ編集部）

ホンダのCMソングで話題沸騰中

　全米チャートで15週連続で1位を獲得した大ヒット曲「ハイ・ホープス（High Hopes）」が、日本の大手自動車メーカー、ホンダ（HONDA）のテレビコマーシャルのCMソングとして起用され話題のアーティスト、パニック！アット・ザ・ディスコ（Panic! at the Disco）。

2月20日に解禁されたばかりのホンダ「アコード（ACCORD）」のコマーシャル。

　「大きな希望（High Hopes）を持って生きなさい」という、母の教えをもとに作られた大ヒット曲「ハイ・ホープス」の歌詞には、「有言実行しなさい／何かに秀でた人になりなさい／後世に残ることを成し遂げなさい」などといった母の言葉を胸に、「うまくいかない時期も大きな希望を持ち続けた／一文無しでもつねに頭の中に成功するイメージがあった／いつだって大きな希望を持っていた」という、パニック！アット・ザ・ディスコの成功体験が綴られている。

パニック！アット・ザ・ディスコって一体何者？

　フォール・アウト・ボーイのピート・ウェンツに見出されて、2005年にデビューを果たしたパニック！アット・ザ・ディスコは、名前から察する通り、結成当時はボーカルのブレンドン・ユーリーのほかにもメンバーが在籍するバンドだったが、その後、相次いでメンバーが脱退。現在はパニック！アット・ザ・ディスコというグループ名をそのままに、ブレンドン1人で活動している。　

　ちなみに、新生パニック！アット・ザ・ディスコ（以下ブレンドン）としてリリースした、『デス・オブ・ア・バチェラー／ある独身男の死（Death Of A Bachelor）』（2016年発売）で初めて全米1位を獲得すると、「ハイ・ホープス」が収録されている『プレイ・フォー・ザ・ウィキッド（Pray For The Wicked）』（2018年発売）でも全米1位に輝き、キャリア初となる2作連続でUSアルバムチャート制覇を達成。

　その後も快進撃は続き、「ハイ・ホープス」は米ビルボード・ロック・ソング・チャートで1年間首位をキープする快挙を成し遂げたほか、続くシングル「ヘイ・ルック・マ、アイ・メイド・イット（Hey Look Ma, I Made It）」も同チャートで1位を獲得するなど、“メガヒット”を連発させている。

『アナ雪2』の主題歌で“本家本元”を圧倒

　2019年11月公開のディズニー映画『アナと雪の女王2』で、主題歌の「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」を歌っているブレンドン。じつはこの曲は、ブロードウェイのトップスターで、前作に続き『アナと雪の女王2』でもエルサの声を担当するイディナ・メンゼルでさえも、初期の頃にまだ歌い慣れていないという理由で、“あまり人前で歌いたくない”と弱音を吐いたほどの難曲。

　サビの高低差が激しく、女性でも出すのが苦しい高音のパートも難なく歌いあげるブレンドンの歌唱力を、“本家本元”であるイディナも「あれほどの高音にもかかわらず、彼が歌うと楽に出しているように聞こえる」と米番組『Good Morning America（グッド・モーニング・アメリカ）』のなかで絶賛している。

　ちなみに、過去にはその抜群の歌唱力を生かして、伝説的ロックバンドのクイーンの名曲で、2018年に全世界で記録的ヒットを飛ばした映画のタイトルと同名の「ボヘミアン・ラプソディ」のカバーを披露したこともある。

テイラー・スウィフトも大・大・大ファン

　シンガーのテイラー・スウィフトとコラボした楽曲「ME!（ミー）」は、テイラーからの熱いラブコールによって実現。米Billboardにブレンドンが明かした話によると、テイラーから送られてきた長文のメールには、「あなたの大・大・大ファンです。あなたとこの曲を作り上げるのが楽しみでならない」といったことが書かれており、それを読んだブレンドンは嬉しさのあまり思わず涙してしまったそう。

　一緒に仕事をする前からパニック！アット・ザ・ディスコのファンだったテイラーは、とくに2005年発売の「アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ（I Write Sins Not Tragedies）」がお気に入りで、「この曲を聞くと16歳の頃に戻った気分になる。親友のアビゲイルと地元をドライブしながら、気分良く歌詞を叫ぶの」と同曲が青春時代の“思い出の1曲”であることを過去に米ELLEのインタビューで語っている。