リアーナが2020年のNAACPイメージ・アワードの特別賞にあたるプレジデンツ・アワードを受賞した。(フロンントロウ編集部)

リアーナがプレジデンツ・アワードを受賞

 2020年2月22日に開催された全米有色人地位向上協会(NAACP)主催の第51回NAACPイメージ・アワード(NAACPImage Awards)には、リゾ、ジャネール・モネイ、ブリー・ラーソン、マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・フォックスなどの豪華なセレブが大集合。

画像1: リアーナがプレジデンツ・アワードを受賞

 そんなNAACPイメージ・アワードで特別賞にあたるプレジデンツ・アワードを受賞したリアーナ。プレジデンツ・アワードは、アーティストとしての活躍だけでなく、長年の社会奉仕家としての功績を称える特別賞。

 リアーナは2012年に祖父母の名前をとってチャリティ団体クララ・ライオネル基金を設立し、毎年資金集めのパーティー「ダイヤモンド・ボール」を開催。

画像: 2015年のダイヤモンド・ボールの様子。

2015年のダイヤモンド・ボールの様子。

 2017年には中国の自転車シェアリングサービスofoと5年のパートナーシップを組み、アフリカ大陸にあるマラウイで若い女子生徒が学校に登校しやすいように自転車を寄付したり奨学金を援助したりしており、今回そんな長年の功績が表彰された。

画像2: リアーナがプレジデンツ・アワードを受賞

 そして今回、リアーナがNAACPイメージ・アワードのステージでスピーチすると、そのスピーチはたちまち話題に。リアーナがステージ上で行なったスピーチを全訳。

「ありがとうございます。NAACPのスタッフ、理事会、この会場にいる皆さんやテレビで見てくれているNAACPコミュニティの皆さんを含めた、有色人種の人のために人生と努力を捧げてくれているみなさんに感謝します。

なるべくシンプルにまとめます。だって、私は今夜の主役ではなく、それよりも大きな目的が存在しますから。そうでしょう?私たち全員よりは大きくないけれど、私1人よりは大きい。なぜなら、世界で行なわれている活動や、世界で起こるべき活動を考えたら、私がはたしている役割は限りなく小さいのですから。

2012年にクララ・ライオネル基金をスタート出来て本当にラッキーだったと思います。(活動を通して)私が学んだことがあるとすれば、私たちは一致団結しないと世界を修復することができないということ。分裂していてはできない。これはいくら強調しても足りないくらいです。私たちは鈍感さを身につけてはだめなのです。『それはあなたの問題で、私の問題ではない。それは女性の問題。それは黒人の問題。それは貧しい人の問題』。自分とは違う人種、性別、信仰を持つ同僚やパートナーや友達がいる人はこの会場に何人いますか?手を挙げてみてください。彼らはあなたたちと食事がしたいと思っていますか?あなたのことが好きですか?それだったら、これは彼らの問題でもあります。

マイケル・ブラウン(※1)のジュニアや、世界にいるアタティアナ・ジェファーソン(※2)たちについてデモを行なったり抗議したり投稿したりする時、友達にも一緒にするように言ってください。私たちのコミュニティの平等を確保するための努力をしてくれているNAACPに感謝します。私たちの強さと粘り強さを称えてくれることに感謝します。私たちは最初から機会を与えられてきませんでした。それでも私たちは打ち勝ちます。だからとても光栄です。私たちが一致団結したら達成できることを想像してみてください。このような名誉をありがとうございます」

※1マイケル・ブラウン:2014年に無抵抗だったにもかかわらず白人の警察官に射殺された当時18歳だった黒人の青年。

※2 アタティアナ・ジェファーソン:当時8歳だった甥と遊んでいて外の物音に気づき様子を見に行ったところ白人の警察官に撃たれて死亡した黒人女性。

 女性や黒人にまつわる問題、貧困問題など、地球上に存在する問題は地球に暮らす全員の問題であるととらえて、みんなで世界を修復していこうと語ったリアーナ。会場では拍手喝采を受けたこの受賞スピーチ。SNSではカーラ・デルヴィーニュをはじめ様々なセレブがシェアした。(フロンントロウ編集部)

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