2019年末に中国の武漢で流行が始まったとされる新型コロナウイルス。現在世界中にその猛威を奮って、収まるところを知らない。そんななか、ディズニー実写映画『ムーラン』で主人公を演じる武漢出身でアメリカ国籍のリウ・イーフェイが、事態に対する想いを明かした。(フロントロウ編集部)

武漢生まれのリウ・イーフェイ

 リウ・イーフェイは、2020年4月17日に日本公開されるディズニーアニメ実写化映画『ムーラン』で、主人公のムーラン役に1,000人の候補者から大抜擢された、中国の武漢出身でアメリカ国籍をもつ俳優。

画像: ©︎WALT DISNEY PICTURES / Album/Newscom

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 幼い頃から芸能界を目指していたリウは、両親の別居後に彼女を引き取った母親とアメリカへ移住。このとき国籍をアメリカにかえたものの、14歳の時再び中国に戻り女優やモデル活動に勤しんでいた。

 リウが武漢で過ごしたのは、生まれてからの約10年間。32歳の彼女は、故郷である武漢が苛まれる新型コロナウイルスに対し、悲痛な心情を明かした。

考えるのは「重い」

 現在北京に住んでいるリウ。幸いなことに、彼女の友人や親族にはウイルスの影響を受けた人はいないらしいものの、多くの被害者を出し母国が混乱に陥っている状況に対し、胸を痛ませている様子。

画像: 考えるのは「重い」

 中国の現状について尋ねられたリウは、「この問題は、ちょっと考えるだけでもだいぶ重いこと」と米Hollywood Reporterに語り、「人々は正しいことをしているんだと思います。みんな、自分自身や他の人のために注意を払っている。彼らが(感染拡大を防ぐために)何週間も外に出ていないことを実際に見て、感動しています。奇跡が起こり、この問題が早く解決することを願っています」と、心の内を明かした。

 古代中国を舞台にした『ムーラン』は、主人公のムーランという少女が家族の身代わりに男性のふりをして戦争に参加し、自身の持つ本当の可能性と向き合いながらたくましく成長するストーリー。

 中国では大ヒットが見込まれているものの、新型コロナウイルスの影響で中国では公開日が先延ばしになったままでいる。 

 現在多くの作品が公開延期になっている中国の映画産業は、既に1,600億円以上の壊滅的な打撃を被っている。さらに中国国内で作られた映画ばかりでなく、人気スパイアクションの『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』や『ソニック・ザ・ムービー』などの公開延期も決まり、その損失は中国国内にとどまらずハリウッドや全世界に影響を与え始めている。(フロントロウ編集部)

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