新型コロナの影響は医療ドラマにも
日本では、2018年に山﨑賢人主演で放送されたことが記憶に新しい韓国ドラマが原作のドラマ『グッド・ドクター』。そのハリウッド版『グッド・ドクター 名医の条件』で、主人公の自閉症とサヴァン症候群を抱える若き医師ショーン・マーフィーを演じるフレディ・ハイモアが、トーク番組『ジミー・キンメル・ライヴ(Jimmy Kimmel Live)』に出演。
子役時代に映画『チャーリーとチョコレート工場』に出演したことで有名なフレディは、このトーク番組で『グッド・ドクター』が、医療ドラマならではの理由で、世界中で感染が拡大し深刻化する新型コロナウイルスの影響を受けたことを明かした。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ある日、フレディと撮影クルーは撮影現場に呼ばれたといい、そこで「みなさんも新型コロナウイルスが心配だと思いますが、手術用のマスクを持ち帰らないでください!もう在庫がありません」と注意されたという。
手術シーンなどの撮影で使うマスクが、関係者が持ち帰ってしまうため撮影が終わる頃には在庫が底をついてしまったといい、フレディは「最終回を見たときに僕たちがハーフパンツを履いてサングラスをしていたら、ああゴーグルもなくなってしまったんだと、その理由がわかるだろうね(笑)」と、このままだとドラマの小道具がすべてなくなってしまうというジョークを飛ばした。
マスク不足の問題は、日本だけでなく、アメリカやイギリス、フランスなどの欧米諸国でも発生しており、日本の場合は、現在、各地でマスクの増産が急ピッチで進んでいる。そんな事情を背景に、新型コロナウイルスの感染拡大は、思わぬ形でハリウッドドラマにも影響を及ぼしている。(フロントロウ編集部)