なぜ傷跡を隠さないの?
そもそも傷跡や肌トラブルというものは、できるなら「隠したい」と思うのが一般的。知らない人にジッと見られることにコンプレックスを抱く人は多い。しかし海外では今、傷跡を隠さずに“あえて見せる”ことを選択する人が増えてきている。
この動きの背景にあるのが、傷跡を「欠点」ではなく「個性」として捉え直そうという考え方。
傷跡は本来、それぞれが歩んできた道を表すもの。病気やケガなどの戦いに勝ち抜いた勲章であり、決して「欠点」ではない。しかし、多くの人にとって傷跡はいまだに「恥ずべきもの」であり、とくに女性にいたっては、隠すことが当たり前になっている。
そんな傷跡への認識を少しでもポジティブなものに変えようと、多くのセレブたちも自分の傷跡を見せ、欠点ではなく自分の個性として再認識しようという動きが世界中に広がっている。
今回は、自分のもつ傷跡をポジティブなものとして捉え、隠すのではなくあえて見せることを選んだセレブたちをご紹介。
ユージェニー王女
ユージェニー王女は、幼少期に背骨が曲がる「脊椎側弯(そくわん)症」を患ったことで12歳の時に手術し、背中に大きな傷跡が。しかし隠すどころか、その手術跡を際立たせる美しいウェディングドレスを着用し、一躍話題に。このことに対しユージェニー王女は「私を助けてくれた人たちに敬意を示し、側弯症を患っている若者たちに勇気を与える素敵な方法だと思った」と話している。
カイリー・ジェンナー
幼少期に負傷し、左の太ももに大きな傷跡を残したカイリー・ジェンナー。彼女自身は「自分の体の一部として誇りを持っている」と公言しており、その傷跡を隠すことはほとんどなく、ありのままの姿を披露している。
ペリー・エドワーズ
英ガールズグループ、リトルミックスの一員であるペリー・エドワーズも、実は幼少期に行なった腹部の手術による傷跡をコンプレックスに感じていたひとり。長年見せることをためらっていたが、最近では見事に克服し、あえて傷跡を見せることで同じように傷跡をもつファンたちに勇気を与えている。
逆に傷跡を活かすという例も
傷跡や肌の悩みを見せるというだけに留まらず、なかにはタトゥーを施すなどユニークな方法で傷跡を活かし、ポジィティブなメッセージを発信する人も登場。
傷跡を見せる見せないはさておき、大事なのは傷跡は決して「欠点」ではないと認識すること。ありのままの自分を受け入れることができれば、きっと毎日がもっと楽しくなるはず。(フロントロウ編集部)