デバイスも除菌できる
iPhoneやMacBook、iPadなど、多くの製品が世界中で使用されているAppleだけれど、長年、スクリーンなど製品の表面を傷つけないために除菌ティッシュの使用は勧めないとしてきた。しかし、世界中で新型コロナウイルスが感染拡大されるなか、Appleがお手入れ方法のガイドラインを更新。特定の除菌ティッシュの使用をついに認めた。
以下、Appleがアップデートしたお手入れ方法。
「70%イソプロピルアルコール含有ワイプやクロロックス除菌ワイプ(※)を使い、Apple 製品の通気性のない硬い表面、たとえばディスプレイやキーボードなどの外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。漂白剤 (ブリーチ) は使わないでください。開口部に湿気や水分が入り込まないようにご注意ください。また、洗剤類の中に Apple 製品を浸さないでください。布製や革製の表面には使わないでください」
※アメリカの大手漂白剤メーカーであるクロロックスの除菌ティッシュのこと。
しかし依然として、水分量が多く機械を壊す可能性のあるスプレー式の液体クリーナーや、製品を傷つける可能性のある漂白剤や研磨剤は使用しないよう呼びかけられている。
とくに携帯電話は汚い
2012年にアメリカのアリゾナ大学が発表した調査結果では、携帯電話の表面には、便座の10倍ものバクテリアが付着しているということが分かった。微生物学者のチャールズ・ジェルバ博士は、その原因に、現代人はATMやセルフレジなど、物の表面に触ることが多いことを挙げる。博士は米USA TODAYに、「手に細菌をつけて、そのまま携帯電話を使う。そして、その後に手を洗いに行く。でもそうした場合、細菌は携帯電話にはついたままです」と話す。
また携帯電話はその用途から、人の顔や耳、くちびるや手に触れやすく、さらに家族や友人など、違う健康状態の人々の間で触られることも多い。それもまた、多くのバクテリアが携帯電話に付着している原因だという。
電子・通信機器メーカーのモトローラは、アルコールティッシュを使用できない場合は、少し濡らしたマイクロファイバークロスでデバイスを拭くことを推奨している。またグーグルは、スマホシリーズのGoogle Pixelを清潔にするために、必要であれば除菌ティッシュや家庭用洗剤を使用して良いとしている。(フロントロウ編集部)