2020年3月11日に開かれた米ウォルト・ディズニーの株主総会で、新CEOのボブ・チャペックが、今後もディズニーは多様性を促進していくと語った。(フロントロウ編集部)

ディズニー株主総会でアンチLGBTQ+な質問が出る

 2020年3月初めに米ウォルト・ディズニー前CEOボブ・アイガーが退任し、それにかわってテーマパーク部門のトップを務めてきたボブ・チャペックが新CEOに就任した。

画像: ディズニー株主総会でアンチLGBTQ+な質問が出る

 そんななか、2020年3月11日に米ノースカロライナ州で開かれたウォルト・ディズニー社の株主総会では、株価の約20%下落について、株主から質疑応答が行なわれた。

 そのなかで株主の女性の一人から、子供向け商品においてLGBTQ+の思想を推進する現在のやり方を見直すようディズニーに求める嘆願書の存在が話題にあげられ、これに同意するかという質問と、株価下落を止めるために、「 ディズニーを、特定のマイノリティーのためではなく、世界中の人に安全なものにして、よりファミリー向けにするべき時ではないでしょうか」「私たちはあなたのブランドを信用したいのに、今や安心できない」という発言が飛び出した。

ディズニーCEOが多様性は「強化され続いていく」と名言

 アンチLGBTQ+ととれるこの発言に対し、ディズニーの新CEOボブ・チャペックが冷静に回答した。

 チャペックCEOは、「ディズニーは、視聴者やファン層の多様性をコンテンツに反映すべきだと強く信じている」とコメント。さらに、「この取り組みは今後より強化され続いていくでしょう。我々は、聴衆が見たいと思っている、彼ら自身の人生を反映した物語を作っていきます」と約束した。

画像: 映画『スター・ウォーズ』をテーマにした新エリア「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」のオープンを祝うボブ・チャペック氏

映画『スター・ウォーズ』をテーマにした新エリア「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」のオープンを祝うボブ・チャペック氏

 そして、「株価の下落に関しては、たくさんの理由があるとは思いますが、今提起された問題とは何も関係ありません。我々が今直面している新型コロナウイルスの世界的大流行とは関係があるかもしれませんが」と述べた。

 2020年公開の新作アニメ『2分の1の魔法』内でも同性愛表現が用いられているなど、ディズニーでは徐々に多様化に向け変革が行なわれている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.