世界中からトップアスリートが集結する「オリンピック」。その強さを支える秘訣のひとつが、しっかりと考え込まれた栄養価の高い食事。選手を支える一流の栄養士が毎日の「食事」のコツを明かした。(フロントロウ編集部)

一流選手を支える栄養士の「食事法」

 重要な試合に向けてしっかりとコンディションを整え、当日に最大のパフォーマンスを発揮するプロのアスリートたち。その選手たちの栄養と食事を裏側でサポートする栄養士ももちろん超一流。そんな超一流スポーツ栄養士たちが考えた、オリンピック選手を支える「食事法」をご紹介。そこには、スポーツ選手以外の人が取り入れても健康になれるヒントが。

画像: 一流選手を支える栄養士の「食事法」

日々の食事で免疫力をアップ

 毎日厳しいトレーニングをつんでいるアスリートは、一度体調を崩して休んでしまうと元に戻すのにかなりの時間がかかるそう。そうならないために免疫力を向上させることはとても重要。

 オリンピック候補者を含む自転車競技チームの監督をつとめ、栄養プログラムも担当するベス・デュリエは、「パフォーマンスを向上するためにできる最善のことの1つは、免疫を強化して健康を維持すること」と米メディアShapeにコメント。

画像1: 日々の食事で免疫力をアップ

 べスが選手に推奨している免疫を上げる食事のコツは、抗酸化物質とスーパーフードを多く取り入れること。とくにオートミールなどの全粒穀物やプロテインバー、色とりどりの野菜を取り入れたサラダにクルミなどのスーパーフードをかけて食べるのが良いという。

抗酸化物質とは、体の不調や老化を促す活性酸素を抑えるはたらきをする物質のことで、緑黄色野菜や果物、ナッツやきのこ類にも含まれている。

 また、腸内環境を整えるプロバイオティクスが豊富なギリシャヨーグルトを取り入れるのもオススメだそう。

画像2: 日々の食事で免疫力をアップ

重要な日の前日は炭水化物を多めに

 アスリートたちは、試合当日に最大限のパワーを発揮するように調整を重ねている。じつはこれには前日の栄養補給も大きな役割を担っている。

画像: 重要な日の前日は炭水化物を多めに

 アリゾナ州のアスリートの栄養研究所の副所長であるアマンダ・カールソン・フィリップスは、「普段の食事では栄養を重視する必要があるけれど、大切な日の前の晩はとにかく体の燃料貯蔵を満タンにすることに集中するのが良い」とコメント。最大限のパフォーマンスが発揮できるように、身体の中でエネルギー源を蓄えるようにしっかりと炭水化物をとることを選手に勧めているそう。

朝食は必ず食べる

 米フィギュアスケートチームの栄養士であり、オリンピック委員会のスポーツ医学チームにも所属するダン・ベナルドは、朝食の重要性について米メディアShapeにコメント。ダンは、「朝起きて、何も食べずに身体を動かすことは最大の過ちだ」と話し、朝食を抜いてしまうと昼食の後に血糖値が急激に上がって危険だと明かした。

画像: 朝食は必ず食べる

 ダンによると朝食を取る際は、まずフルーツジュースを飲んでからパンやヨーグルトなどを食べるのがオススメだという。

1週間分の食事プランを立てる

 オリンピック出場のアスリートは、コンディションをキープし続けるのも大切。

 コロラド州のオリンピックトレーニングセンターで栄養士を務め、米トライアスロンチームの栄養プログラムを担当するアリシア・ケンディグは、「毎週日曜日に1週間分の食事プランを組むようにしている」とコメント。

画像1: 1週間分の食事プランを立てる

 1週間分のプランをまとめて立てることで、必要な栄養素をバランスよく取り入れることができるそう。日本でも「ミールプレップ」などヘルシーな作り置きが注目されている今、1週間分のプランを立てる方法はぜひマネしてみたい。

画像2: 1週間分の食事プランを立てる

 日々の努力や調整を重ねるトップアスリートをサポートする栄養士の食事法。少しずつであれば取り入れられそうだから、ぜひ毎日の食事の参考にしてみて。(フロントロウ編集部)

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