世紀の発明王トーマス・エジソンと、そのライバルのジョージ・ウェスティングハウスによる壮絶なビジネスバトルを描いた映画『エジソンズ・ゲーム』が2020年4月3日に公開決定。エジソン演じるベネディクト・カンバーバッチとその助手インサルを演じるトム・ホランドが言い争う本編映像が解禁。(フロントロウ編集部)

紆余曲折を経て遂に公開の『エジソンズ・ゲーム』

 巨匠マーティン・スコセッシ製作総指揮、ベネディクト・カンバーバッチ主演最新作の映画『エジソンズ・ゲーム』が2020年4月3日に日本公開される。

《STORY》
19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させたトーマス・エジソンは天才発明家と崇められ、大統領からの仕事も平気で断る傲慢な男だった。裕福な実業家ジョージ・ウェスティングハウスは、大量の発電機が必要なエジソンの“直流”より、遠くまで電気を送れて安価な“交流”の方が優れていると考えていた。若手発明家のテスラも、効率的な“交流”の活用を提案するが、エジソンに一蹴されてしまう。ウェスティングハウスは“交流”式送電の実演会を成功させ、話題をさらう。そのニュースにエジソンは激怒、“交流”は危険で人を殺すと、ネガティブキャンペーンで世論を誘導していく。こうして世紀の“電流戦争”が幕を開けた!訴訟や駆け引き、裏工作が横行する中、ウェスティングハウスはエジソンと決裂したテスラに近づく──果たしてこのビジネスバトルを制するのはどちらか──?

『エジソンズ・ゲーム』のキャストは?

 天才発明家エジソンを演じるのは、映画『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』で、アカデミー賞にノミネートされたベネディクト・カンバーバッチ。世界的偉人のイメージを180度覆し、勝つためなら手段は選ばない、奇才のダークヒーローを怪演。

画像: ©2019 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

©2019 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 対するライバルのウェスティングハウスには『シェイプ・オブ・ウォーター』のマイケル・シャノン。さらに、二人の対決の鍵を握る若き天才科学者テスラに『女王陛下のお気に入り』のニコラス・ホルト、エジソンを支える助手に『スパイダーマン』最新シリーズのトム・ホランドと、英国とハリウッドの美しき男たちが集結。

トム・ホランドとベネディクト・カンバーバッチの本編映像が解禁

 そんな『エジソンズ・ゲーム』より解禁になったのは、エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)とその秘書インサル(トム・ホランド)が激しい口論を繰り広げる貴重なシーンを捉えた本編映像。

 傲慢なエジソンに対し、唯一苦言を呈することができた秘書のインサルは電流戦争のさなか、ウェスティングハウスに起こったある不慮の事故に対し「彼(ウェスティングハウス)に負けたくない一心で事故を利用した」「彼を列車で轢いたも同じ」とエジソンに詰め寄る。

画像1: ©︎BAZELEVS PROD/FILM RITES/FOURTH FLOOR PRO/WEINSTEIN COMPANY / Album/Newscom

©︎BAZELEVS PROD/FILM RITES/FOURTH FLOOR PRO/WEINSTEIN COMPANY / Album/Newscom

 ところが、エジソンはあくまでも「私は危険性を指摘しただけだ」「彼はブレーキだけ作っていればよかった」と自身の非を認めることはなく強がるように笑みを浮かべながら答える。しかし「考えを改めてください」と食い下がるインサルに「交流方式は人を殺す!」とエジソンは鬼気迫る表情で声を荒げる。

 助言に耳を傾けることもなく、あくまで自身のやり方に固執し続けるエジソンにインサルは「あなたは頭がいいが、私はあなたの“奇跡”よりもその主義に感銘を受けた」「白熱電球の発明者はあなたではない」と言い放ち映像は幕を閉じる。果たして二人の関係はどうなってしまうのか。

画像2: ©︎BAZELEVS PROD/FILM RITES/FOURTH FLOOR PRO/WEINSTEIN COMPANY / Album/Newscom

©︎BAZELEVS PROD/FILM RITES/FOURTH FLOOR PRO/WEINSTEIN COMPANY / Album/Newscom

 インサル役を務めたトム・ホランドはこの印象的なシーンに「ある場面で、インサルが一生懸命(エジソンに)言い返しているところがあるんだ。ちっぽけな僕がベネディクトに、あなたは間違っていると言う。すると、ベネディクトが僕を怒鳴りつけるんだよ。度肝を抜かれすごく怖かった。でも最高の場面になったね」と、演技であるにもかかわらず恐怖を感じるほどカンバーバッチの気迫があったことを明かしている。

紆余曲折を経て公開された『エジソンズ・ゲーム』

 2017年にトロント映画祭で披露された本作は、2020年3月に性的暴行事件で禁固刑が下されたハーヴェイ・ワインスタイン率いるワインスタイン・カンパニーに強い圧力がかけられ、製作陣にとって不本意なバージョンだったという。

画像3: ©︎BAZELEVS PROD/FILM RITES/FOURTH FLOOR PRO/WEINSTEIN COMPANY / Album/Newscom

©︎BAZELEVS PROD/FILM RITES/FOURTH FLOOR PRO/WEINSTEIN COMPANY / Album/Newscom

 しかし、本作の製作総指揮であるスコセッシ監督は、それを完成版と認めず製作陣による再編集を支援。超多忙なスター俳優たちを集め再撮影を敢行し、渾身の“ディレクターズ・カット”を完成させ、2年越しの全米公開を成し遂げた。日本では製作陣により正式に監修、許諾されたディレクターズ・カット(インターナショナル版)が公開となる。

 そんな映画『エジソンズ・ゲーム』は、2020年4月3日に日本公開。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.