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新型コロナウイルスの影響で、公開が約1年先延ばしになってしまった映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』。その悲報を知った『ワイスピ』海外ファンは、ヴィン・ディーゼル演じる主人公ドムが愛飲する「あの飲み物」を飲む姿が見られなくなるのではと心配している。(フロントロウ編集部)

『ワイルド・スピード』まさかの延期、しかも1年

 日本で『ワイスピ』の愛称で親しまれている大ヒット映画シリーズ『ワイルド・スピード』の最新作にして第9作目となる映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の公開が、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から、予定されていた2020年5月から翌年の2021年4月まで延期されることが発表された。

画像: ©︎UNIVERSAL PICTURES/DENTSU/FAST 7 PRODUCTIONS/ONE RACE FILMS/ / Album/Newscom

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 2020年3月初めに、「『ワイスピ』は公開延期しない」という関係筋の話があっただけに、延期の発表を受けて落胆したファンも多い。

 そんななか、『ワイスピ』の海外ファンの間では、本編に登場する「あの飲み物」を飲んでいるシーンが見られなくなるのではと心配する人が増加している。

『ワイスピ』ファミリー愛飲のあのビール

 「あの飲み物」というのは、『ワイスピ』ファミリーが毎回と言っていいほど愛飲しているコロナビール。ヴィン・ディーゼル演じる主人公のドムも「俺はコロナしか飲まねえ」と言うほどお気に入りの一品。

画像: 『ワイスピ』ファミリー愛飲のあのビール

 コロナビールはメキシコのビールで、淡い黄金色の液体と爽やかな味わいが特徴。映画でも見られるように、瓶のまま直飲みするのが普通。ちなみにコロナビールには「このビールは、立って飲むのがお行儀です」というキャッチコピーもあった。

 そんなコロナビールが毎回と言っていいほど登場する本編に対し、海外ファンの間ではコロナビールが登場するシーンについて心配するコメントが飛び交っている。

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「ヴィン(・ディーゼル)はこれから『ワイルド・スピード』でコロナビールを宣伝できなくなった」

「『ワイルド・スピード』はコロナにスポンサーしてもらっていたところから、コロナのせいで(映画が)延期になるところにきてしまった」

「『ワイルド・スピード』の映画が延期されたらしいね。コロナの宣伝シーンを削除するには時間がかかるからだろうな」

「ヴィン・ディーゼルは『ワイルド・スピード』でコロナを猛プッシュしてたのに、コロナにやられちゃうなんて皮肉だよ」

 一方、ネット上では他にも、劇中でコロナビールをよく飲む『ワイスピ』の英語版タイトル『Fast & Furious(ファスト・アンド・フュリアス)』と新型コロナウイルスの話題をかけて、ブラックジョークを投稿するファンも出ている。

「そりゃあもちろんコロナウイルスはファスト&フュリアス(猛烈な勢い)で広がるよね」

「ファスト&フュリアスの中でコロナを飲むシーンはもう作れないよね?だって何というタイトルをつければいいんだよ?ファスト&インフェクシアス(急速に感染する)?」

コロナビールが「風評被害」を受けている?

 コロナビールはいま、新型コロナウイルスと名前が似ているせいで風評被害を受け、売り上げが落ちているというウワサが広まっている。

画像1: コロナビールが「風評被害」を受けている?

 米広告代理店5Wパブリック・リレーションズの調査では、ビールを愛飲するアメリカ人38%が、いかなる事情があろうと、今はコロナビールを購入しないと回答。普段コロナビールを飲む人で、飲むのを止めたという人は、わずか4%。しかし、14%は公共の場でコロナビールを注文しないと回答した。そして、16%の米国人はコロナビールとコロナウイルスに関連性があるのか困惑しているという。

 けれども米New York Postによると、メキシコのコロナビールの親会社、コンステレーション・ブランズの広報担当者マギー・ボウマンは、「消費者の行動と合致しない誤った情報が、メディアに流通している」とし、コロナビールの売り上げは、引き続き好調だと語っている。

 ちなみに、「コロナ」という言葉は「クラウン」(意味:王冠)を意味するラテン語に由来し、顕微鏡で見ると、ウイルスは王冠のような棘を持っているように見える。

画像2: コロナビールが「風評被害」を受けている?

 映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の公開が2021年4月まで約1年も後ろ倒しになってしまったことは、世界中のファンを悲しませた。けれども、現状では「仕方ない」と納得の色を見せるファンが圧倒的に多い。いまは、新型コロナウイルスが「猛烈な勢い(ファスト&フュリアス)」で収束することを祈るしかない。(フロントロウ編集部)

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