手洗いやアルコール消毒のしすぎで「手荒れ」を起こしてしまった肌を改善・予防するハンドケアの仕方を皮膚科医がアドバイス。(フロントロウ編集部)

「手荒れ」を起こす人が続出

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、「手洗い」や「アルコール消毒」などの感染症対策が推奨されている昨今。しかし、なかには手洗いのしすぎで肌が乾燥し、ヒビやあかぎれなどの「手荒れ」を起こしてしまっている人も多いのでは?

画像: 「手荒れ」を起こす人が続出

 そんな困った「手荒れ」を改善するハンドケアの方法について、ロンドンを拠点とする皮膚科医のアンジャリ・マフト医師が紹介した。

手の洗いすぎは逆効果?

 手は洗えば洗うほど清潔になると思われがちだけれど、実は手の洗いすぎは逆効果。

 マフト医師によると、「石けん、アルコールなどを繰り返し使用すると、皮膚の表面にあるタンパク質を傷つけ、必要な皮脂まで取り除いてしまう可能性がある」と話し、過剰な手洗いやアルコール消毒の使いすぎは、皮膚のバリア機能を低下させることがあると自身のインスタグラムで説明。

画像: 手の洗いすぎは逆効果?

 そうなると、肌が乾燥してヒビやあかぎれなどの手荒れが生じるだけでなく、その傷口から雑菌が入りやすくなり、逆に感染症のリスクを高める可能性もあるとマフト医師は指摘している。

手荒れを予防するには?

 手荒れを予防する最も簡単な方法は、ハンドクリームを持ち歩くこと。マフト医師は「無香料のハンドクリームを常に持ち歩き、手洗いのたびに必ず保湿する習慣を身につけて」とこまめに保湿することが何よりも大切とアドバイス。

 また“無香料”なのも大きなポイント。お気に入りの香りに癒されたい気持ちもわかるけれど、マフト医師いわくハンドクリームに含まれる“香料”は手荒れを悪化させる恐れがあるため、できれば避けたほうが良いと話している。

画像: 手荒れを予防するには?

 さらにもうひとつ効果的な方法が、ハンドケア手袋を使うこと。「寝る前に両手にハンドクリームをたっぷり塗って、綿のハンドケア手袋をつけて。一晩で荒れた肌を和らげるのに最も効果的」と、とくに手荒れが気になる時の強力なアイテムになると明かした。

 しかし、もし手荒れがいつもより酷く、出血やかゆみが生じている場合は、近くの皮膚科医に相談したほうがいいと話すマフト医師。「そのまま放置してしまうと、日常生活に支障をきたしたり、感染症リスクがより高まるため、専門家に指導を仰いだほうがいい」とも付け加えた。

 手洗いやアルコール消毒も大切だけれど、何事もやりすぎは禁物。なんだか手が乾燥するなと感じたら、手荒れを起こす前に保湿することを心がけて。(フロントロウ編集部) 

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