3月も半ばを過ぎたのに、北米では、ここへ来て家の庭などに飾っていたクリスマス用のライトを再び灯す家庭が急増している。一体どうして? (フロントロウ編集部)

クリスマス電飾が復活

 クリスマスが終わりもう3ヵ月以上が経ったというのに、アメリカやカナダでは、自宅の庭やベランダなどに飾っていたホリデーシーズン用のライトを再び灯す家庭が増えている。

 このプチトレンドは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外出自粛や自宅隔離が続くなか、沈みがちな近所の住民たちの心を少しでも温めたいという想いからスタートしたもの。

 きっかけを作ったのは、ウィスコンシン州ミルウォーキーを本拠地とするメジャーリーグ野球チーム、ミルウォーキー・ブルワーズの広報チームの一員として働くある男性職員のこんなツイート。

「クリスマスライトをもう一回ひっぱり出して飾ってみるのはどうでしょう? そうしたら、車に乗ってご近所のライトアップを見て回ることもできますよね。社会的隔離(外出自粛)が続くなか、いいアクティビティだと思いませんか?」

 さらに、別の女性ユーザーは「友人から聞いた話ですが、彼女の自宅にお年寄りのご近所さんが訪ねて来て、暗さと不安を和らげるために、もう一度、クリスマスライトを灯してくれないかとお願いされたそうです。それ以来、彼女が住む地区の家々にはクリスマスライトが輝いているそうです」と報告。

 彼らのアイディアに共感した人々が、実際にさまざまな地域で、クリスマスライトを再び設置して灯し、「#LightsforLife(ライツ・フォー・ライフ/命のための灯)」、「#CoronaKindness(コロナ・カインドネス/コロナ中の思いやり)」といったハッシュタグとともに、我が家や近所の家庭で実施された季節外れのライトアップの様子を紹介している。

 日本と同様に休校やリモートワーク推奨措置が取られている北米では、繁華街など人々が集まる地域への不要な外出を避けるよう勧告されているほか、住宅街でも、夜になると人通りがほとんど無く、閑散としている。

 まるで“ゴーストタウン”のようになってしまった近所の様子に、さらに不安を募らせ、孤独や恐怖でストレスを感じているお年寄りや子供は少なくなく、地域住民はそれぞれ自分にできる方法でサポートしている。(フロントロウ編集部)

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