イギリス王室のチャールズ皇太子が新型コロナウイルスに感染。しかし、妻のカミラ夫人は濃厚接触者として受けた検査で陰性と判定された。夫婦間での感染を免れた理由とは?(フロントロウ編集部)

チャールズ皇太子は陽性、カミラ夫人は陰性

 エリザベス女王(93)の長男で王位継承位第1位のチャールズ皇太子(/_tags/チャールズ皇太子)(71)が新型コロナウイルスの検査で陽性判定を受けたとイギリス王室の広報が発表した。

 チャールズ皇太子は軽い症状はあるものの、健康状態に問題はなく、前週末から拠点を移したスコットランドにあるバルモラル城で自主隔離を行なっているという。

画像: すでに感染していた可能性があると言われる3月12日、ロンドンで開催されたオーストラリアの叢林火災による被害を支援するチャリティーディナーでスピーチを行なったチャールズ皇太子。

すでに感染していた可能性があると言われる3月12日、ロンドンで開催されたオーストラリアの叢林火災による被害を支援するチャリティーディナーでスピーチを行なったチャールズ皇太子。

 この発表と同時に伝えられたのが、チャールズ皇太子の妻であるカミラ夫人(72)も、症状はないものの、チャールズ皇太子の側近として働くスタッフたちとともに“濃厚接触者”として念のため検査を受けたが、陰性だったという情報。

 夫妻の広報は、チャールズ皇太子がどのようにして新型コロナウイルスに感染したかという感染経路に関しては分かっていないと発表しているが、感染の可能性が考えられる3月上旬のいくつかの公務以降、そして、バルモラル城に移動してからも、チャールズ皇太子とカミラ夫人は、しばらくは同じ空間で寝食を共にしていたと伝えられているが、カミラ夫人はなぜウイルスへの感染を免れたのだろうか? 


カミラ夫人が陰性となった理由

 英Helloが総合診療医や医療コメンテーターとして活躍するドーン・ハーパー医師に、その理由として考えられる可能性について質問。すると、ハーパー医師からはこんな答えが返ってきた。

 「私たちはまだこのウイルスについて学んでいる最中ですが、新型コロナウイルス感染者の家族に14日間の自主隔離を要請しているのは、症状が出ていないだけで、同じくウイルスのキャリアとなっている可能性があるため、感染拡大を防ぐためにほかの人との接触を避けてもらうためです。しかしながら、一般的な風邪のもととなるほかのウイルスと同様に、家族の1人が新型コロナウイルスに感染し、症状を発症したからといって、必ずしも家族全員が感染・発症するというわけではありません。それにはいくつかの理由がありますが、とくに、個人のもともとの健康状態や免疫力の強さも大きく影響するということがあります」。

画像: カミラ夫人が陰性となった理由

 つまり、チャールズ皇太子とほとんど同じ行動範囲で同じ空間で生活しながらも、カミラ夫人が新型コロナウイルスに感染しなかったのは、おそらく、カミラ夫人の健康状態が良好で免疫力が高いことが要因なのではないかと推測できるということ。

 ハーパー医師は、「現時点ではカミラ夫人には症状がまったく出ていないといいますが、その状態が続くことを願いましょう。新型コロナウイルスは、無症状のまま他人に感染させてしまうといういくつかの報告もでていますし、もちろん、彼女はこのまま症状が出ないようにするために、より注意を払う必要があります」とコメントするとともに、「夫人はチャールズ皇太子とは別の部屋で就寝し、別のバスルームを使い、家庭内でも距離を保つべきです」と解説した。


夫婦別々に自主隔離

 これについては、チャールズ皇太子とカミラ夫人も担当医からすでに同様の警告を受けているようで、チャールズ皇太子が陽性判定を受けてからは、2人はバルモラル城の敷地内の別々の場所で隔離生活を送っていると、王室関係者が米Peopleに明かしている。

画像: チャールズ皇太子とカミラ夫人が滞在しているバルモラル城の外観。チャールズ皇太子はバークホールという敷地内の邸宅で自主隔離を行なっていると言われている。

チャールズ皇太子とカミラ夫人が滞在しているバルモラル城の外観。チャールズ皇太子はバークホールという敷地内の邸宅で自主隔離を行なっていると言われている。

 この関係者は、チャールズ皇太子との現在の様子について、「お2人ともお元気にしていらっしゃいます。冷静に闘い続けようといった雰囲気です。カミラ夫人はチャールズ皇太子のことを心配していらっしゃいますが、チャールズ皇太子の体調が良好であることはご存知です。ご主人のことを気にかけながらも、ご自分の状態にも気をつけていらっしゃいます。カミラ夫人は、楽観的ですよ」と、夫妻はいたって落ち着いた様子だと証言している。


ロイヤルファミリーの隔離生活

 チャールズ皇太子は新型コロナウイルス検査で陽性の判定を受けたあと、エリザベス女王はもちろん、長男のウィリアム王子と次男のヘンリー王子にもそれぞれ電話で感染を報告したという。

 高齢のエリザベス女王は夫のフィリップ殿下(98)とともに、早々に生活の拠点をロンドンのバッキンガム宮殿からウィンザー城へ移し、必要最低限の人物たちとの接触を避けている。

 ウィリアム王子とキャサリン妃は3人の子供たちとともにロンドンから170キロほどはなれたノーフォーク州の別宅アンマーホールで、そして、ヘンリー王子は妻のメーガン妃と長男アーチーとともにカナダ・バンクーバー島の新居でそれぞれ自主隔離を行なっている。(フロントロウ編集部)

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