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米マクドナルドが、全米の顧客たちに絶大な人気となっていた「あるメニュー」の提供を一時ストップへ。その“発表の仕方”に、まさかの『ターミネーター』へのオマージュが含まれていた。(フロントロウ編集部)

復活の決め手となった「奇策」を一時休止

 米マクドナルドが、感染者数が増加の一途を辿る新型コロナウイルスの影響を受けて、約4年前から国内の店舗で実施され、人気を博していた「朝マックの終日提供」を一時的に中止することを発表した。

 同社が米Peopleを通じて発表した声明によると、この決定は、通常時とは勝手が異なる現状において、キッチンにおけるオペレーションを簡素化してスタッフの負担を軽減しつつ、顧客に最善のサービスを提供することを目的とするもの。

 さらに、声明の中で、この先数週間にわたり、人気の低いメニューを一時的に削減し、最も需要の高いメニューの提供のみに絞ることも明かした同社シニア・バイス・プレジデントのビル・ギャレッド氏は、「私どもは、少しでも早く通常メニューの提供に戻れるよう、定期的に状況を見極めて参ります」とコメントした。

画像: 復活の決め手となった「奇策」を一時休止

 以前は、開店から朝10時半までとされていた朝マックの終日提供は、2016年秋からアメリカ全土の店舗で開始。奇策と呼ばれたこの取り組みは、当時収益が落ち込んでいた米マクドナルドの業績に大幅アップをもたらし、復活の切り札ったとなったと言われた。


“ターミネーター風”に発表

 じつは、朝マック終日提供の一時停止の情報が世間に知れることとなったのは、米マクドナルドが正式発表を行なう以前のこと。

 マクドナルドの熱心なファンが運営するツイッターアカウント「McD Truth」が、情報筋から得た「マクドナルドがメニューを制限し、朝マックの終日提供を休止する」という報せを投稿。すると、これに、米マクドナルドのジョー・アーリンガー社長が直接反応し、事実だと認めたのだが、その時の“言い方”が、なかなかユニークなものだった。

 アーリンガー社長は、映画『ターミネーター』シリーズに登場する、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー演じる“ターミネーター”ことヒト型潜入掃討アンドロイドT-800の決めゼリフを引用してこうコメント。

「この情報に関する朝マック終日提供からの回答はこうです:アイル・ビー・バック」

 新型コロナウイルスの感染拡大により、まるで世の終末かのようなパニックに見舞われているアメリカの現状と、世紀末映画の代表格として知られる『ターミネーター』をかけたのか否かは不明だが、アーリンガー社長は「アイル・ビー・バック(また戻ってくる)」いうセリフで、朝マックの終日提供が折を見て絶対にカムバックすることを確約した。

 現在アメリカ国内の直営店では、イートインスペースを閉鎖し、持ち帰りやドライブスルー、デリバリーのみの営業が行なわれている。

 イギリスとアイルランドでは、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、3月23日の夜7時より国内の店舗を一斉閉店。これを受け、一部では、スタッフはもちろん市民の健康を守るため、アメリカ国内の店舗でも同様の措置が取られるべきだという意見もある。(フロントロウ編集部)

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