ブラック・ウィドウ初の単独映画
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新作映画『ブラック・ウィドウ』。スカーレット・ヨハンソン演じるマーベルヒーローのブラック・ウィドウ初の単独映画となる本作は、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で彼女が下した最期の決断の真相が明かされるとして、多くのファンの期待を背負った一作。2020年5月に日米同時公開予定だったものの、新型コロナウイルスの影響で公開が延期となった。
そんな本作で敵として登場することが分かっている「タスクマスター」。MCUでは初登場となるそのヴィランのプロフィールや能力をご紹介。
コミック版タスクマスターのプロフィール
もともとマーベルコミックに登場するタスクマスターは、トニー・マスターズという本名の男性。傭兵出身で、自ら「Taskmaster=実業家」を名乗っているように、優れた育成能力を持っているため、あらゆる組織から戦闘教官としても注目されている。
タスクマスターは「金さえ手に入れば仕事は選ばない」という主義のため、コミックによってはヒーローとなる時も。ドクロのマスクに、マント姿で描かれることが多い。
そんなタスクマスターがよくチームを組んでいるのが、デッドプール。同じ傭兵出身という点と、ヒーローとヴィランを行ったり来たりしているようなキャラクターのためか、共闘したり殺しあったりと大忙し。一時期はデッドプールが主人公のコミックにもレギュラー出演していた。そんなタスクマスターは、デッドプールの能力をコピーすることはできていない。
ちなみにタスクマスターは、他のキャラクターから「タスキー」という愛称で呼ばれ親しまれている。
コミック版タスクマスターの能力
コミック版のタスクマスターが持っている能力は、『写真的反射(フォトグラフィック・リフレックス)』というあらゆる体術を一目見ただけで完全にコピーできるもの。この能力は、なんとミュータントや超人血清などによるものではなく、単純に才能。つまり、異常に記憶力の良い一般人ということ。
彼があらゆる組織から指導教官として引っ張りだこになっているのも、この能力が理由。さらに、タスクマスターは常に鍛えているため、その体はスーパーパワーに頼らずともキャプテンアメリカ並の体力を持っている。
生身の人間が、自分のテクニックだけでスーパーヒーローやヴィランと互角に戦うことができるというだけでも驚きだけれど、彼が今までにコピーした能力もすごい。
スパイダーマンやブラックパンサーの体の動き、キャプテン・アメリカのシールド投擲や防御、デアデビルの棒術、映画化を控えるシャン・チーの体術、パニッシャーの武器取り扱い術など、人気ヒーローの技を完コピし、その技で戦い、さらには人に教えることもできるという、ある意味超人。
映画『ブラック・ウィドウ』のタスクマスターは誰?
そんなタスクマスターだけれど、実は映画『ブラック・ウィドウ』でのキャストはまだ発表されていない。
映画では、ブラック・ウィドウが所属するスパイ組織「レッドルーム」と敵対する存在で、レッドルームの支配者としても登場するタスクマスター。既にファンの間では、誰がタスクマスターなのかという予想が始まっている。
一つ目の予想は、レイチェル・ワイズ演じるメリーナ・ヴォストコフがタスクマスターなのではないかという説。
メリーナは、原作コミックではスーパーヴィランの『アイアン・メイデン』と呼ばれ、ロシア政府に暗殺者として雇われ、ブラック・ウィドウの敵として登場。その後「フェミゾンズ」という女性ヴィランオンリーのチームや、「サンダーボルツ」というヴィランチームにも参加。
タスクマスターはコミックでその「サンダーボルツ」に参加していたことがあり、映画『ブラック・ウィドウ』には、「サンダーボルツ」を作ったウィリアム・ハート演じるサディアス・“サンダーボルト”・ロス長官が出演していることから、メリーナがタスクマスターなのでは、という説が生まれた。
さらに、米MCU Cosmicによると、マーベル・スタジオは「サンダーボルツ」をメインにした作品の制作に着手しているということからも、今後のMCUの展開としてはおかしくない。
もう一つの予想は、フローレンス・ピュー演じるエレーナ・ベロワなのではないかという説。
映画ではブラック・ウィドウとして活躍するナターシャ・ロマノフが所属していた「レッドルーム」が生み出した女性暗殺者集団“ウィドウズ”の一人で、ナターシャの妹的存在として登場するエレーナ。
予告を見る限り、姉的存在のナターシャには愛憎入り混じる感情が見え隠れしているため、こんな噂も流れている。
映画『ブラック・ウィドウ』は、新型コロナウイルスの影響により、今のところ公開は無期限延期。注目のヴィラン、タスクマスターの正体が明かされる日が待ちきれない。(フロントロウ編集部)