人気シンガーで実業家のリアーナが、8歳の頃に経験した辛い経験を明かし、人種差別はどこにでもあることを強く主張した。(フロントロウ編集部)

リアーナが見た移民への対応

 シンガーとして活躍する傍ら、デザイナーや実業家として成功を収めるリアーナ。推定資産が約650億円(600万ドル)を突破し、2019年には米Forbesによってその年最も稼いだ女性アーティストに選ばれ、今でこそトップセレブの名をほしいままにしているリアーナだけれど、故郷バルバドス諸島で生活している時は今とは全く違う生活をしていた。

 今回リアーナは、英Vogueでバルバドス諸国での辛い出来事を語り、人種差別について語った。

 リアーナの母親であるモニカは、元イギリスの植民地であるガイアナからの移民。リアーナいわく当時ガイアナからの移民は、立場が悪かったようで、合法的にバルバドス諸島にやってきた自身の母親とは違い、他のガイアナ人の移民の家に入国管理局が深夜にやってきたのをリアーナが幼い頃に見たことがあったという。

幼い頃のリアーナ。

 そのため、「だから(移民の事情が)理解できる。この経験があるからこそ、アメリカで差別されているメキシコ人やラテン系の人たちに共感できる。夜中に入国管理局が家にやって来て引きずり出される気持ちはどんなものかを知っているわ」と語り、「私が夜中にそれを経験したのは、8歳の頃だったと思う。だから子供にとってどれほど心細い出来事なのか知っているわ。そしてもし自分の両親が家から引きずりだされたのなら、私の人生は間違いなくめちゃくちゃだったはず」と、アメリカでの移民の扱われ方に苦言を呈した。

差別は潜在意識から

 リアーナは、積極的に人種差別について声をあげているセレブであることでも知られており、「だから私は、不正を見てみぬふり出来ない。(不正が)起こっていないふりをするのは難しい」と、過去の経験もあり自分の信念を貫き、声をあげるようにしているということも明かした。

 現在はロンドンを拠点に活動しているリアーナ。アメリカでは、無実の黒人を警察官が銃殺する事件が後を絶たないけれど、それはアメリカだけではないようで、イギリスも同じだということを明かし、差別は根本的にあるもので潜在意識からきているというリアーナの考えを語り、人種差別をする人を強く批判した。

 リアーナは、こうして差別など不正な行為に声をあげ続けていることから、2020年2月には、全米有色人地位向上協会(NAACP)主催の第51回NAACPイメージ・アワードで特別賞にあたるプレジデンツ・アワードを受賞。そこで、差別をこの世からなくすために声を大にしてみんなで一致団結しなければならないということを訴えかけた。(フロントロウ編集部)

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