ZARA、モデルたちが“在宅ワーク”
リーズナブルな価格で最新トレンドのアイテムが手に入ることから、日本でも「ZARA女(ザラ女)」という言葉が定着するほど人気を博しているファストファッションブランド、ZARA(ザラ)。
同ブランドは、新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大の影響により、本拠地であるスペインをはじめ、世界中にある店舗の大多数を臨時休業としているが、オンラインストアは出荷元となるウェアハウス等や物流などにおいて万全の対策を講じたうえで営業を維持している。
通常、ZARAのオンラインストアに掲載されるルックブックや各商品の着用イメージは、撮影スタジオに、モデル、スタイリスト、ヘアスタイリスト、メイクアップアーティストなどが集結し、プロのカメラマンによりフォトシュートが行なわれる。
しかし、各分野のスタッフたちが外出自粛・自己隔離をしている現在の状況下では、いつも通りの方式で撮影をすることはできない。
英Marie Claireによると、その代案として起用されたのが、モデルたちの自宅に新作アイテムを送り、各自、スマホなどを使って写真撮影を行ってもらうというアイディア。
外出自粛中らしく、ほぼすっぴんで、髪も無造作な状態のモデルたちが、リビングルームや寝室、居住する建物の階段、玄関先、庭といった場所でポーズを決める趣向を凝らした写真の数々は、コロナ禍を生き抜く女性たちのナチュラルな姿を投影した、共感が持てる仕上がりに。
住み慣れた自分の家であっても、クールに決めるモデルたちの“リモートワーク姿”には、プロ意識の高さを感じ、自宅だと教えられなければ気づかないような出来栄えにも脱帽する。
医療用具の供給や調達を支援
ZARAや姉妹ブランドのBERSHKA(ベルシュカ)などを運営するインディテックス社は、新型コロナウイルス感染症患者の治療に尽力するスペイン国内の医療従事者たちのために、医療用マスクを1万枚寄付。今後も30万枚を寄付する予定があることを米Vogueへの声明を通じて明らかにしている。
さらに、スペイン国内にある縫製工場を稼働して医療用防護服を生産する計画や、独自の物流・輸送システムを活用し、医療の現場に防護眼鏡、手袋、防護眼鏡、キャップ、シューズカバーといった物資を届けることも約束。スペイン政府が中国から購入する医療用具の輸送に関しても支援を行うと発表している。(フロントロウ編集部)