ある女性が考案した「耳が痛くならないマスクのつけ方」が名案だと評判になっている。彼女がせっせと作り、医療従事者たちに無料で配っているものとは?(フロントロウ編集部)

「耳が痛くならないマスクのつけ方」を考案

 新型コロナウイルス(Covid-19)の感染者数が日本時間4月9日早朝の時点で42万5千人を超え、新たな震源地として予断を許さない状況が続くアメリカ。

 とくに感染者が多く、死者数が5千人を超えたニューヨーク州で自己隔離生活を送る22歳の女性が、あるアイテムをコツコツと製作しては、新型コロナウイルス感染症の最前線で戦う医療従事者たちに無償で提供している。

 彼女がアイディアに賛同した地元住民十数名と協力して作っているアイテムとは、長時間マスクを着用した際に、耳が痛くなってしまうというトラブルを予防するための、“ボタン付きのヘアバンド”。

画像1: ©Twitter/ Hayley Alden

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 マスクのゴム紐を耳の後ろにかける代わりに、頭につけたヘアバンドのボタンに引っかけるようにして着用することで、耳に負担をかけにくくするという構造のボタン付きヘアバンドは、シンプルながら画期的だと評判に。

画像2: ©Twitter/ Hayley Alden

©Twitter/ Hayley Alden

 以前から手芸を趣味としているという、ヘイリー・アルデンという名のこの女性は、ツイッターを通じて、「医療の現場で働くみなさん。マスク用のヘアバンドが欲しい方は、住所と希望数を記入して、私にダイレクトメッセージを送ってください!無料で差し上げます! 私たちは何とかみなさんの力になりたいんです」と希望者を募集。

 ヘイリーのこのツイートは3万件以上リツイートされ、「集中治療室で働くナースなのですが、送っていただけませんか?」、「薬剤師の妻に渡したいのですが…」と希望者が殺到したほか、「これなら自分でも簡単に作れそう」だと参考にする人も続出している。

 ヘイリーは、地元メディア13Whamに、マスク用のボタン付きヘアバンドの制作・無償提供を始めた理由について、「医療従事者のみなさんは自分の命を危険にさらしてまで、他人を救おうとしています。そんな彼らのために、私たちも何かすべきだと思いました。そして、私にもこれならできると思ったのです」とコメント。ヘイリーと協力者たちは、マスクを送る際、医療現場で働く人々への感謝や労いの言葉を綴った直筆メッセージを添えている。

 製作費約2ドル(約217円)でできるというヘアバンドは、地元住民の寄付によってコストが賄われていたが、3000個を超えるオーダーが寄せられため、ヘイリーは、現在、材料調達のために注文受付を一時休止するとともに、一般からの寄付を募っている。(フロントロウ編集部)

※トップ画像はイメージです。 

 

 

 

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