営業再開後のディズニーランドはどうなる?
全世界で新型コロナウイルスの感染が拡大している影響で、3月中旬から無期限で臨時休園しているカリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランド・リゾートとフロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(以下ディズニーワールド)。
一向に終息の気配が見えず、営業再開の見通しもまったく経っていない状況だが、“夢の国”が再び息を吹き返す時、以前と一体何が変わっているのだろうか?先日、米ウォルト・ディズニー社の取締役会長のボブ・アイガー氏が、営業再開後に導入されるであろう「新型コロナ対策」について米Barron'sのインタビューで明かした。
「私たちのあいだでもすでに何度か話し合いが行われていますが、人々が“自分は安全だ”と思えるようにならないと、元の日常に戻ることは難しいでしょう。(安心・安全は)最終的にワクチンという形で実現されると思いますが、治療薬が開発されるまでは、厳しい検査やルールを設けざるを得ないでしょう。現在、入園前にすべての人を対象に荷物チェックを行なっていますが、それと平行して体温測定を行うことも視野に入れています」
ディズニーランド&ディズニーワールドは集団感染のリスクが高まると言われている「3密(※)」の状態になりやすいため、営業再開後に入場制限や入園前の健康チェックが導入されることはほぼ間違いない。しかも、アメリカ国内だけでなく世界各地から人が集まるため、新型コロナウイルス感染症が世界的に終息するまでは、営業再開をすることすら難しいとも一部で言われている。
※(1)換気の悪い密閉空間、(2)多数が集まる密集場所、(3)間近で会話や発生をする密接場面の総称。
ただし、仮にアイガー氏の言っていた体温チェックが導入された場合、入園前の混雑・混乱は避けられない。具体的な新型コロナ対策案はまだ打ち出されていないが、営業再開後のディズニーランドが本当の意味で“元通り”になるには、かなりの時間を要することになるだろう。(フロントロウ編集部)