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1998年に公開され、絶大な人気を誇るマーベル映画『ブレイド』。2019年にはMCUの新フェーズとして再映像化が決定しファンを大いに喜ばせた本作の主人公「ブレイド」とは一体どんなヒーロー?(フロントロウ編集部)

“元祖マーベル映画”のブレイド

 ブレイドはマーベル・コミックのヒーローで、1998年に『ブレイド』のタイトルで映画化され大好評を得た。マーベル・コミックのヒーロー映画としては、『X-MEN』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズに先駆けて公開されたため、“元祖マーベル映画”と呼ばれることも。

画像: ©︎NEW LINE CINEMA / Album/Newscom

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 『ブレイド』は、映画界でのMCU作品の大ヒットを経て再映像化の声が強まり、数々のクリエイターが関心を寄せてきた。『アクアマン』のジェームズ・ワン監督やNetflixドラマ『Marvel パニッシャー』製作総指揮のスティーブ・ライトフットも大ファンを公言しており、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のジョン・ワッツ監督もブレイドのMCU参加に前向きなコメントを残していた。

 そんなファンたちの熱心な要望もあってか、2019年に開催されたサンディエゴ・コミコンにて、『ブレイド』の再映画化が発表された。さらに、新生『ブレイド』は、映画『アベンジャーズ』などをはじめとするMCUの新フェーズの作品として組み込まれることも決定し、ファンを大いに沸かせている。

 新しいブレイドを演じるのは、映画『ムーンライト』や『グリーンブック』でアカデミー助演男優賞を2度も受賞したマハーシャラ・アリ。その他のキャストはまだ発表されていないけれど、主演がマハーシャラという時点で既に期待が膨らむ。

画像: “元祖マーベル映画”のブレイド

 そんな『ブレイド』とは、一体どんなヒーローで、なぜ映画の人気が高いのだろうか。

マーベルヒーローのブレイドとは?

 ブレイドは、生まれる直前に母親が吸血鬼に噛まれてしまい、人間とヴァンパイアの混血となったエリック・ブルックスという黒人男性。不運にも母親は死亡し、吸血鬼に復讐することを誓った彼は、成長してヴァンパイアハンターの“ブレイド”となる。

画像1: ©︎Marvel.com

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 ブレイドが暮らすのは、ヴァンパイアが人間社会の闇に隠れながら存在する世界。ヴァンパイアは人間と共存する一方、世界の実権を握るべく人間を支配しようと目論む邪悪な者も存在する。

 人間とヴァンパイア両方の血を引く青年ブレイドは日光の下でも歩けるため、ヴァンパイアたちから“デイ・ウォーカー”と呼ばれ、通常ヴァンパイアの弱点である銀・ニンニク・十字架は全く効かない。一方で、吸血鬼特有の「吸血衝動」は存在し、普段は“ガーリック・エッセンス”といった材料から作った血清を投与することで「血の渇き」を抑えている。

画像2: ©︎Marvel.com

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 ブレイドの能力は、「火器や刀剣での戦闘に長け、武術の腕も達人級であること」、「回復力に優れ、老化も遅いこと」、「超人的な腕力、身体能力、感覚を持っていること」など。彼の武器は、刻印つきの刀で、その刃に貫かれたヴァンパイアは、塵と消える。

 コミック版での初登場は1973年。実は、『アベンジャーズ』シリーズのスーパーヴィラン、サノスも同年に登場したキャラクター。

映画『ブレイド』の魅力とは?

 では、そんなブレイドが主人公の映画版『ブレイド』はなぜそれほどまでに人気が高いのか。それは、「ブレイドがかっこ良すぎる」ことが1番の理由。

画像: ©︎NEW LINE CINEMA / SEBREE, BOB / Album/Newscom

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 ブレイドを演じたのは、映画『パッセンジャー57』や『デモリションマン』に出演したウェズリー・スナイプス。短く刈り込まれた頭髪と、闇夜でも外さないサングラス、鍛え上げられた肉体とそれを覆うタイトな衣装とロングコートは、コミックから抜け出してきたブレイドそのもの。

 さらに、本作でブレイドのかっこよさを上げているのは、息もつかせぬ壮絶なアクションシーン。スラリとした刀をチャンバラ映画のように振り回す演出と、ことあるごとに見得を切るキメポーズの応酬は、見るものをシビれさせる。

 “カッコ良さ”を惜しみなく注ぎ込んだヒーローのブレイドは、世界中に衝撃を与え、映画は3作品のシリーズとなった。なかでも第2作目の『ブレイド2』は、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞し、『パシフィック・リム』などを制作した巨匠ギレルモ・デル・トロが監督を務めたことで有名。

画像: 映画『ブレイド』の魅力とは?

 実は今回の再映像化が決まったのは、主演が決定しているマハーシャラの直談判によるものであったと、米Hollywood Reporterが伝えている。マハーシャラは『グリーン・ブック』でオスカーを受賞した直後にマーベル・スタジオ社長であるケヴィン・ファイギに電話をかけ、ブレイドの再映像化を提案したそう。

 マハーシャラはウェズリーに比べだいぶスリムな体型かつアクション映画は初出演のため、ファンの間では「肉体改造するのだろうか」や「新しいビジュアルでいくのか」など、活発に議論が交わされている。

 再映画化の『ブレイド』の公開日は未定。続報が待たれる。(フロントロウ編集部)

※記事内に一部誤りがありましたので訂正いたしました。

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