Photo:ゲッティーイメージズ,スプラッシュ/アフロ,YouTube
セレーナ・ゴメスの新曲「ボーイフレンド(Boyfriend)」のMVが公開。まるで“イヤミス”のような、心がざわつくエンディングのMVに秘められたメッセージとは? (フロントロウ編集部)

セレーナ・ゴメス、「ボーイフレンド」のMVを公開

 シンガーのセレーナ・ゴメスが4月9日にリリースしたアルバム『レア(Rare)』 のデラックス盤の追加トラックとしてリリースされた新曲3曲のうちの1曲である「ボーイフレンド(Boyfriend)」のMVが公開された。

 1月に発売されたリリース盤には収録されなかったものの、以前からセレーナ自身やセレーナの友人たちが絶賛していた「ボーイフレンド」は、耳に残る妖艶なベース音にセレーナの吐息まじりのセクシーな歌声が絶妙に絡みあう、1度聞いたらクセになる中毒性のあるサウンド。

 曲の冒頭から「I want a boyfriend(ボーイフレンドが欲しい)」と繰り返される通り、恋人探しについて歌った同曲には、恋愛では痛い目を見てばかりだが、どうしようもなく人肌が恋しくなる夜もあるといった、独り身女性の“あるある”を体現した共感度マックスな歌詞が並ぶ。

「ボーイフレンドが欲しい/でも行き止まりにぶち当たってばかり/近道をしようとするけど、何度も何度も傷けられてばかり/ボーイフレンドが欲しい/教えてよ、誰かいい人、残ってない?間違った相手を見つけてばかり/でも、私は何度でも何度でも恋がしたい/ボーイフレンドが欲しい」


グリム童話から派生した「恋のことわざ」がテーマ

 「ボーイフレンド」のMVに採用されたのは、ディズニーアニメ『プリンセスと魔法のキス』の題材にもなった、グリム童話『かえるの王様』から派生した、「運命の王子様にめぐり会うためには、たくさんのカエルとキスをしなければならない」という恋愛にまつわることわざ。

画像: ディズニーアニメ『プリンセスと魔法のキス』のワンシーン。©WALT DISNEY PICTURES / Album/Newscom

ディズニーアニメ『プリンセスと魔法のキス』のワンシーン。©WALT DISNEY PICTURES / Album/Newscom

 MVはセレーナがオープンカーの後部座席に何匹ものカエルが入ったカゴを乗せ、夜の街を疾走するシーンからスタート。

 クリーニング店のバックルームで、女性たちから何やら紫色の光を放つ怪しげな薬を受け取ったセレーナは、夜な夜な男性たちとのデートに繰り出すが、相手が自分の理想には程遠く、つまらない人物だと感じると例の薬の魔力を使ってカエルの姿に変えてしまうという、ちょっとゾッとしてしまうようなストーリー仕立てになっている。


あの「元カレ」へのオマージュも?

 見終わった後に、嫌な気分になってしまう“イヤミス”のような謎めいた仕上がりの「ボーイフレンド」のMVには、セレーナが過去に交際した元カレへのオマージュも含まれているようだと一部のファンがウワサしている。

 その元カレとは、セレーナが2017年に10カ月間交際した元恋人でシンガーのザ・ウィークエンド(The Weenkd)。

画像1: あの「元カレ」へのオマージュも?

 冒頭に登場する、セレーナがサングラスをかけたまま、夜道をオープンカーで疾走するシーンはザ・ウィークエンドが1月にリリースした楽曲「ブラインディング・ライツ(Blinding Lights)」に登場する同様のシーンにインスパイアされたものなのではないかと推測されている。

画像1: ©YouTube/ Selena Gomez

©YouTube/ Selena Gomez

画像: © YouTube/The Weekend

© YouTube/The Weekend

 さらに、ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」には、手のひらに乗せたカエルに舌を這わせる狂気的なシーンがあるが、セレーナの「ボーイフレンド」にも、セレーナが男性が変身したカエルに向かってキス顔をするというシーンが登場し、これらの共通点が注目を集めている。

画像2: ©YouTube/ Selena Gomez

©YouTube/ Selena Gomez

画像: ©YouTube/The Weekend

©YouTube/The Weekend

ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」のMV。

 セレーナは「ボーイフレンド」と同時に「She(シー)」と「スーベニア(Souvenir)」という2曲の新曲を公開。「スーベニア」は、過去に経験したスリリングな恋愛について歌った楽曲だが、歌詞には、ザ・ウィークエンドとの交際を連想させるフレーズや地名が登場する。

 ちなみに現在、世界の多くの人々と同様に新型コロナウイルス感染拡大防止のために自己隔離生活を送っているセレーナは、自身が外出自粛中に楽しんでいる映画や音楽を紹介したのだが、お気に入りの楽曲には、ザ・ウィークエンドの新アルバム『アフター・アワーズ(After Hours)』に収録されている「スノーチャイルド(Snowchild)」を選出。さらに、オススメの映画リストには、ザ・ウィークエンドが本人役で出演したNetflixのオリジナル映画『アンカット・ダイヤモンド』が含まれていた。

画像2: あの「元カレ」へのオマージュも?

 セレーナは、2017年の年末に行なわれた米Billboardとのインタビューで、ザ・ウィークエンドとの破局について「私たちは親友同士のまま別れたわ。お互いに対する激励と思いやりからの決断なの。そうやって終わりにできたことは、私にとって素晴らしい経験だった」と彼との別れは円満なものだったと語っている。(フロントロウ編集部)

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