ケンタッキーの“秘伝の味”を自宅で再現
2020年で日本上陸50周年を迎える米ケンタッキー州発祥のファストフード・チェーン、ケンタッキーフライドチキン(以下、KFC)。
アメリカだけでなく、日本でも長きにわたって愛され続けるKFC秘伝のフライドチキンの味は、どんなに工夫を凝らしても、自宅で再現するのは至難の業であることで知られている。
そんなKFCの“あの味”をついに完全再現できたと豪語する強者が登場した。
イギリス在住のダン・フェルという名の料理好き男性が、18カ月におよぶ試行錯誤の末、ついに辿り着いたというKFCのフライドチキンの再現レシピをツイッターを通じて公開。
材料や手順、コツなどを解説する動画を公開した。
You wanted to know how to make #KFC at home. Here’s my recipe which took me nearly 18 months to perfect. #thedarkKFC pic.twitter.com/gI12R3NDGD
— Dan Fell(@TheKidLewis) March 28, 2020
独自のレシピを公開
近所のKFCが閉店してしまったことを機に、なんとか自宅でフライドチキンの“あの味”を再現することができないかと思い立ち、ネット上でみつけた、いくつもの再現レシピにトライしながら、独自に分析と改良を重ねたというフェル氏が、ようやく「謎が解けた」と自負するのが、こちらのレシピ。
セロリソルト 大さじ1
黒こしょう 大さじ1
海塩 大さじ3分の1
白こしょう 大さじ2
パプリカパウダー 大さじ4
卵の白身と牛乳をミックスしたもの(衣用) 適量
<材料>
小麦粉(中力粉) 5カップ
セルフライジングフラワー(※) 適量
オレガノ&タイム 各大さじ2分の1
ジンジャーパウダ― 大さじ1
ガーリックパウダー 大さじ2
マスタードパウダー(からし粉) 大さじ1
鶏肉(骨付き)※室温に戻しておく
<手順>
① ハーブ類やスパイス、中力粉をミックスする。このミックス3に対し、1の割合でセルフライジング・フラワーを混ぜる)。
② ①のミックスで室温に戻しておいた鶏肉をコーティングする。
③ 卵の白身と牛乳をミックスした液にくぐらせる
④ もう一度①のミックスでコーティング。
⑤ 皿のふちなどで、軽く余分なシーズニングをトントンと落とす。
⑥ 揚げ物用の鍋で油を熱し、160~165度で5~6分揚げる。
⑦ 180℃に予熱しておいたオーブンで加熱。
⑥ 食卓に出す前に、揚げ油で再び90秒ほど揚げる。
【手順の動画】
上記の材料と手順で何度も繰り返してKFCのフライドチキンを再現し、本物と遜色がない味に辿りついたと、自信を持ってレシピを紹介したフェル氏。
世界中で新型コロナウイルス感染拡大のための外出自粛・隔離生活が続いていることも重なり、フェル氏のレシピを実際に自宅で試してみる人が続出しており、「本当にKFCの味になった!」、「あなたは私たちのヒーローだ」といった絶賛コメントが数多く寄せられている。
以前、KFCのキッチンで働いていたというあるユーザーは、スタッフは工場から送られてくるシーズニング用パウダーに使われている材料の割合は知らされていないと、いかにKFCの味が秘伝であるかを証言しながら、「なかなかいい出来栄えだと思います」と、フェル氏のレシピによるフライドチキンの出来栄えを褒めていた。
フェル氏が米Insiderに語ったところによると、決め手となるのは、パンチをきかせすぎない白コショウの絶妙な分量と、ひと口目を口に入れたときに、しっかりと感じる塩気、そして、パリッとジューシーな触感だという。
10種類以上のスパイスが必要となり、調理にも手がかかることは確かだけれど、自宅でKFCのあの味が再現できるとなれば、挑戦する価値はアリ。しばらく外食ができない代わりに、特別な日のメニューとしてトライしてみては? (フロントロウ編集部)
※材料内の一部表記を修正しました。