販売禁止で多くの在庫を抱えた転売ヤー、まさかの行動
新型コロナウイルスの影響によって世界中で外出自粛という対策が取られるなか、自粛が開始直後に各地で発生した「パニック買い」。そのパニック買いの直前には、日用品が高値で売れると予想した転売ヤーによる買い占めも多々起こり、スーパーや薬局からはマスクやトイレットペーパー、手の消毒液などが消えた。
しかし隔離生活中であっても、買い出しといった必要な外出は許可されているため、通常通りの買い物を行なうことが、物流を混乱させない最も良い方法。多くの企業もそれを呼びかけ、大手フリマサイトも転売を禁止したため、転売業者は多くの在庫を抱えることに。すると1人の転売業者が、驚きの行動に出た。
店長、サクッと一刀両断
オーストラリアのスーパーで店長として働くジョンは、YouTubeに公開した動画で、自分の身に降りかかったある出来事を話した。
「昨日ある人が、32個入りのトイレットペーパー150個と、1リットルボトルの手の消毒液150個の返金を要求してきました」
なんと転売業者は、恥ずかし気もなくスーパーに自分が買い占めたトイレットペーパーと消毒液の返品と返金を要求! 32個入りのトイレットペーパー150個ということは、全部合わせて4,800ロールということになる。一応はお店のお客様である転売業者だけれど、ジョンは吹っ切れた様子で、「なので私は彼にこうしてやりました」とあるジェスチャーをしたと報告した。
該当の部分は、動画の5:20すぎから。
YouTube動画ではモザイクで隠されたけれど、転売業者に対して、中指を立てたというジョン。「ああいった人こそが、国中で起こった(パニック買いの)問題を引き起こした張本人ですよ」と語り、毅然とした態度で転売業者を追い払ったそう。
世間から嫌われまくって寄付した転売兄弟も
こういった転売は、オーストラリアだけでなく、日本やアメリカでも発生している。しかし今回の状況は、新型コロナウイルスの感染拡大という多くの人の命にかかわるもの。それを防ぐために必要な各家庭やオフィスなどでの衛生環境の整備に必要な物資の買い占めは、言語道断の行為といえる。
そんな転売行為で荒稼ぎしようとしたアメリカのテネシー州に住む兄弟は、ケンタッキー州まで遠出し、各スーパーの消毒液を買い占めた。しかしアマゾンやebayなどのフリマサイトは転売を禁止。売る場所がなくなったうえ、米New York Timesが2人の存在をニュースに。もちろん兄弟の行為に同情する人はおらず、その翌日に2人は、在庫として抱えた1万7,700本の消毒液を病院や教会に寄付した。(フロントロウ編集部)