肌に優しいと人気の「ノンケミカル処方」の日焼け止めのメリット&デメリット、ほかの日焼け止めとの違いを海外の皮膚科医たちがアドバイス。(フロントロウ編集部)

人気のノンケミカル処方って?

 日差しが強くなってきて、そろそろ新しい日焼け止めが欲しくなる季節。毎年さまざまな種類の日焼け止めが発売されるなか、いま美容好きの間で注目を集めているのが「ノンケミカル処方」の日焼け止め。

 肌への負担が少なく、肌トラブルやデリケートな肌にも使えると大人気。しかし、“肌に優しい”というイメージはあっても、具体的に“なぜ肌に優しいのか”は知らないという人も意外と多いのでは?

画像: 人気のノンケミカル処方って?

 そこで今回は、ノンケミカル処方の日焼け止めのメリットと、ほかの日焼け止めと比べてどう違うのかを美肌の専門家が解説。プロの意見を参考に、自分にぴったりの日焼け止めを見つけてみて。 

日焼け止めには「2種類」ある

 皮膚科医のエリザベス・ハウシュマン医師によると、一般的に日焼け止めには、紫外線をカットする成分として「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」のいずれかが使用されているそう。

紫外線吸収剤(ケミカル)とは?

 紫外線吸収剤(ケミカル)は、まるでスポンジのように紫外線を吸収し、熱や赤外線などのエネルギーに変換して放出するという紫外線カット成分のこと。ほかの日焼け止めに比べてUV効果が高く、またスプレー、ローション、スティックなど様々なタイプがある。

画像: 紫外線吸収剤(ケミカル)とは?

 さらっとしたテクスチャーで塗り心地が良く、肌に乗せたときに「白浮き」しにくく、汗で崩れにくいのがメリット。しかし、紫外線のエネルギーを吸収するため「デリケートな肌を持っていると、それが刺激に感じることがある」とハウシュマン医師は言う。

紫外線散乱剤(ノンケミカル)とは?

 紫外線散乱剤(ノンケミカル)とは、その名の通り紫外線を反射・散乱させる紫外線カット成分のこと。ハウシュマン医師は「酸化亜鉛や二酸化チタンなどの成分が(紫外線を反射させるため)、肌を紫外線から物理的に守ってくれる」と米メディアSkincare.comでコメント。

画像: 紫外線散乱剤(ノンケミカル)とは?

 また皮膚科医のジャネル・ベガ医師は「(日光を吸収しないから)ノンケミカル処方のほうが、総合的なアレルギーの問題が少なく、デリケートな敏感肌の人にオススメ」と説明。さらに毛穴が詰まりにくいという特徴もあり、にきびができやすい肌タイプにも効果的だそう。

 ただし、肌に優しい一方で、紫外線散乱剤には白色の無機粉末が使用されているため、肌に塗ると「白浮き」しやすく、紫外線散乱剤ほどの塗り心地やUV効果は期待できないと明かした。

結局、どちらがいいの?

 ハウシュマン医師いわく、どちらの日焼け止めを選ぶかは、肌質、ライフスタイル、好みのテクスチャーや塗り方によって決めればいいそう。

 紫外線吸収剤(ケミカル)だからといって、必ずしも肌トラブルを起こす訳ではないし、近年では、技術の発達のおかげで紫外線散乱剤(ノンケミカル)でも、比較的白浮きしにくいものも多く販売されている。

画像: 結局、どちらがいいの?

 どちらも「絶対にこっちのほうが良い!」という日焼け止めはないため、正しい知識を身につけて、自分の肌に合わせてバランスよく紫外線をブロックしてくれる日焼け止めを選ぶのがポイント。どちらを選ぶにせよ、必ず数時間ごとにこまめに塗り直すことを忘れずに。(フロントロウ編集部)

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