本来ならばディズニーが運営するテーマパークの園内の一部でしか販売されないはずの「レア商品」が、どういうわけか一般的なスーパーの店頭に!しかも値引きの対象となっているのが発見された。(フロントロウ編集部)

ディズニーランドの「園内限定ドリンク」が地元のスーパーに

 日本国内や海外にあるディズニーのテーマパークを訪れる際の“お楽しみ”の1つと言えば、季節やパークごとの限定商品をゲットすること。

 しかし、通常ならば、園内限定販売であるはずのある商品が、アメリカ国内にある、ごく一般的なスーパーの店頭で無造作に箱積みされ、しかも、定価よりも大幅に手頃な価格で販売されるという、異例の事態が起きた。

 その商品とは、アメリカ・カリフォルニア州にあるディズニーランドとフロリダ州にあるディズニー・ワールドのハリウッド・スタジオ内に2019年にオープンした、映画『スター・ウォーズ』をテーマとしたテーマパーク「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」のみで販売されている、コカ・コーラ、ダイエット・コークとスプライトの3種類のドリンクが入ったサーマル・デトネーター・ボトル

画像: ディズニーランドの「園内限定ドリンク」が地元のスーパーに

 『スター・ウォーズ』に登場する「オーブ=ウイング」と呼ばれる熱爆弾を模したボトルには、「オーラベッシュ(aurebesh)」という劇中で使われる言語で商品名が記載されたラベルが貼られており、ファンにとっては、スター・ウォーズ・ギャラクシーズ・エッジを訪れたら絶対に手に入れたい限定アイテムの1つとして人気を博している。

画像: フロリダにある「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」の一画。

フロリダにある「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」の一画。


パークから遠く離れた州のスーパーに出現

 サーマル・デトネーター・ボトル入りのコーラ、ダイエット・コーク、スプライトが出現したのは、ディズニー・ワールドがあるフロリダ州のお隣、ではなく、そのまたお隣のアラバマ州のハートフォードという市にある小規模スーパー。

 近隣に住むあるツイッターユーザーが、「本日の興味深い発見…近所の小さなスーパーに行ったら、ギャラクシーズ・エッジで売ってるドリンクが12本組6ドル99セント(約746円)で売ってた」と写真つきで投稿すると、瞬く間に拡散され、『スター・ウォーズ』ファン&ディズニーランド・マニアたちが騒然となった。


ネットオークションで高値がつく

 このサーマル・デトネーター・ボトル入りのドリンクは、スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ内では1本6~7ドル(約640円~750円)で販売されており、1ダースで6.99ドルという価格設定は破格。

 別のユーザーにせがまれた“第一発見者”が、このスーパーの名前と住所を公開すると、すぐさま誰かが買い占めに走ったようで、山積みになっていたはずの在庫はあっという間になくなり、車で5時間かけてこのスーパーに足を運んだというあるユーザーは、「せっかく行ったのに、売り切れていた…」と、悲しそうに空になった販売スペースの写真をツイートしていた。

 その後、何者かがネットオークションのeBayに12本組セットを345ドル(約3万7千円)という強気な値段で出品しているのが発見。

画像: ©Escaped Stitch/ Twitter

©Escaped Stitch/ Twitter

 第一発見者のユーザーは、「もしも自分が全部買い占めて、こんな高値で売っていたら、シンデレラ城内のホテルのキャッスル・スイートにタダで泊まれるくらいDVCポイント(※)を貯めることができたかもしれない…」と後悔の色を滲ませていた。

※ディズニー・バケーション・クラブ(世界各国にあるディズニー・バケーション施設を利用できるメンバーシップ)の加盟ホテルやリゾートで使えるバケーションポイント。


一体どうしてこんな事態が起きた?

 園内限定のはずのサーマル・デトネーター型ボトルが、ギャラクシーズ・エッジがあるカリフォルニア州からもフロリダ州からも遠く離れたアラバマ州のこじんまりとしたスーパーで安売りされることとなった理由については明らかになっていないが、おそらく、新型コロナウイルス感染拡大の影響でパークが臨時休園に追い込まれたことが発端だろうと予想されている。

 もともとは、コカ・コーラ社からギャラクシーズ・エッジに納品される予定だった商品だが、たとえ未開封であっても、パークが再開する頃には賞味期限が切れてしまうのではないかという懸念から、通常とは異なる経緯を辿って、小売店に流れたのではないかとみられている。

画像: 一体どうしてこんな事態が起きた?

 ちなみに、このサーマル・デトネーター型ボトルは、爆弾の形をしていることから、発売当初は、空港の荷物検査で引っ掛かってしまい、飛行機内への持ち込みを禁止されていたため、「お土産として持って帰りたいのに、持って帰れない…」という残念な事例が頻発

 しかし、その後、TSA(運輸保安庁)は、「預け入れ荷物に入れるか、中身を空にして機内持ち込み手荷物に入れるならOK」という条件つきで、機内への持ち込みを許可したという経緯がある。(フロントロウ編集部)

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