映画『ワイルド・スピード』は、2021年に公開が予定されているものでシリーズ9作品目を迎える。この作品が長年続けていられる背景には、故ポール・ウォーカーの家族の励ましがあった。(フロントロウ編集部)

故ポール・ウォーカーの家族が『ワイスピ』シリーズを後押し

 2001年に初めて公開された映画『ワイルド・スピード(以下『ワイスピ』)』シリーズは、大人気カーアクション映画として、過去に公開されたシリーズ8作で累計5,400億円もの興行収入を得るほどの作品に。2020年には、シリーズ9作目となる映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が公開される予定だったものの、新型コロナウイルスのため2021年に持ち越されることに。

 約15年以上にわたって『ワイスピ』シリーズは続けられてきたけれど、その長い歴史の中には、シリーズ1作目から出演していたブライアン・オコナー役のポール・ウォーカーが、シリーズ7作目『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影が終わる前に不慮の事故で亡くなってしまうという悲劇があった。

 ポールが亡くなった当時、サンクスギビングの休暇明けに撮影を再開する予定だったものの、ポールが亡くなったという突然の訃報に多くの人が悲しみ撮影は延期に。『ワイスピ』シリーズの顔ともいえる存在が突如この世から去ってしまったため、映画の継続自体が危ぶまれていた。しかし、そんな悲しみの中、シリーズを継続することを後押ししたのは、じつはポールの家族だったとローマン役のタイリース・ギブソンがMaximで明かした。

画像: 故ポール・ウォーカーの家族が『ワイスピ』シリーズを後押し

 タイリースは「人々はポールがいないのになんで続けているんだって言うだろう。それこそが僕たちが続けている理由なんだ。ぼくたちはポールのためにこれをやらなければいけないと考え方をシフトさせた。けど、一番大きな決断は、ポールの家族と話し、彼らが承認してくれたからだ。ポールにとっての最後の映画は『ワイルド・スピード SKY MISSION』だったけれど、その後ポールのお父さんとお母さん、そして弟が『ワイルド・スピード ICE BREAK』のプレミアに来てくれたことは、彼らが僕たちを全面的にサポートし続けてくれているというメッセージなんだ」と、ポールの家族が『ワイスピ』を継続するよう、『ワイスピ』ファミリーの背中を押したと語った。

 そのため、『ワイスピ』ファミリーとポールの家族は未だに絆が強く、ポールの忘れ形見である娘のミドゥ・ウォーカーは、同シリーズで主演を務め制作にも携わるヴィン・ディーゼルの家族と仲が良く、ヴィンはミドゥの誕生日を祝ったりし、ミドゥも『ワイスピ』シリーズのポスターなどにSNSで反応したりしてサポートしている。

ポールの娘であるミドゥとヴィンの娘ハニア。

 ここまで『ワイスピ』シリーズが続けられたのは、やはりポールと『ワイスピ』ファミリーの絆があったからこそ。そしてその絆は、ポールの娘や親、さらに作品を通して今でも生き続けている。(フロントロウ編集部)

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