過剰なスキンケアは肌トラブルの元？
フェイスパック、ピーリングなどのスペシャルケア製品は、いまや美肌になるには欠かせないアイテム。とくにフェイスパックは、高い保湿力で肌をしっかりうるおし、種類によっては“ニキビ”や“シミ・そばかす”などの肌悩みもサポートしてくれる優れもの。
また、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために自宅待機をする人が増えたことにより、じっくりスキンケアに取り組む人が増加。豪スキンケアブランドの「サンド・アンド・スカイ（Sand & Sky）」は、フェイスパックやピーリングなどの売上が昨年に比べて２倍以上に増えていると報告している。
このように、多くの人がスキンケアに時間をかけられるようになった一方で、美容皮膚科医のパリーシャ・アチャリヤ医師は、スペシャルケアをやりすぎている人も増えていると忠告。
アチャリヤ医師は「（時間があるほど）スキンケアをやりすぎてしまう傾向にあり、肌を甘やかしてしまうと、赤み、ニキビ、乾燥など肌に悪影響を及ぼす恐れがある」と米メディアRefinery29でコメント。
ほかにも、スキンケアにかける時間があるからと、スキンケア製品を同時に試すのもNG。皮膚科医のアンジャリ・マト医師は「とくにレチノール、ビタミンC、グリコール酸などの複数の有効成分を同時に使用すると、肌のバリア機能が乱れて、肌がヒリヒリしたり乾燥したりする」と指摘している。
プロが勧めるスペシャルケアの仕方
スキンケアをやりすぎないためにも、スペシャルケアは週1~2回に留めるのがベスト。
アチャリヤ医師は「なかには非常に敏感な肌の人もいるので、スペシャルケアは肌悩みに合わせて、週1~2回することをオススメしている」と助言。
さらに、フェイスパックについて、アチャリヤ医師は「保湿目的のフェイスパックは週2回してもいいけれど、ピーリング（角質除去）、美白、アンチエイジング系のフェイスパックは週1~2回が無難」とアドバイス。
最後に、アチャリヤ医師は「新しいスキンケア製品を使用する場合は、必ずパッチテストをすること。有効成分に肌が反応しないことを確認してから顔全体に塗布してね」とつけ加えた。
化粧水や美容液などの他のスキンケア製品と同じように、スペシャルケアも一晩で劇的な効果が得られるわけではない。アチャリヤ医師も「少なくとも6~10週間は継続して使用する必要がある」と説明。逆効果にならないためにも、プロの意見を参考にスキンケアを見直してみて。（フロントロウ編集部）
